artscapeレビュー

遠藤利克「Trieb⇔Void」

2010年09月15日号

会期:2010/08/17~2010/09/05

ヒルサイドフォーラム[東京都]

回廊式のギャラリーに数点の大作が並んでいる。とくに凹型の《Trieb-水路》と臼型の《空洞説・2010 AKIYAMA》は、ともに表面を焼いて黒こげにしたもので、その物量感は展示空間を狭く感じさせるほど圧倒的。Trieb(欲動)とかVoid(空洞)とか謎めいた言葉がちりばめられているが、理屈はともかくとして、表面が黒こげの巨大な木のかたまりがズンと置かれているというだけで心がざわめかないか。

2010/08/18(水)(村田真)

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