artscapeレビュー

Kodama Gallery Project 24 八木修平“drive”

2010年10月01日号

会期:2010/08/28~2010/10/02

児玉画廊[京都府]

まだ現役の美大生の八木が、注目の若手作家としてピックアップされた。主にアクリル絵具で描かれた絵画は、さまざまな技法や手法が駆使されて非常に複雑な画面を形成している。にも関わらず、混沌とするどころかむしろ透明感があり、豊穣な世界を描き出していた。テーマは自動車でドライブしている時などに得られる疾走感や爽快感をビジュアライズすることらしい。筆者自身は作品を見て特段の爽快感を得た訳ではないが、目まいを起こしそうな幻惑的な画面と、それを破たんせずに構築した作家の技量には驚かざるをえない。将来有望な新人と断言しておこう。

2010/09/02(木)(小吹隆文)

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