artscapeレビュー

GLOBAL ENDS towards the beginning

2011年01月15日号

会期:2010/11/19~2011/02/26

ギャラリー・間[東京都]

ギャラリー間の25周年記念として、「世界」を測定するシブい展覧会が企画された。通常は建築家にお任せの個展だが、今回はめずらしくゲスト・キュレーターが設定され、ケン・タダシ・オオシマが、ポルトガル、オーストラリア、シンガポール、日本、アメリカ、チリ、スペインから7組の建築家を選んでいる。東京からは、石上純也が建設中の住宅模型を出品した。彼をのぞいて、日本では知名度が高いとはいえないが、世界の中心においてグローバリズムにのったアイコン建築を手がけるスターアーキテクトではなく、世界の果てにおいて、独自の設計を試みる建築家たちが一同に介した。ともあれ、筆者が15周年記念の「空間から状況へ」展に関わってから、もう10年である。数少ない建築専門の展示施設であるギャラリー間が、四半世紀も継続したことに敬意を表したい。

2010/12/16(木)(五十嵐太郎)

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