artscapeレビュー

京都市立芸術大学作品展

2011年03月15日号

会期:2011/02/09~2011/02/13

京都市美術館、京都市立芸術大学構内[京都府]

芸大美術学部の1回生から4回生までと、修士課程の全員が出品する二つの会場での恒例の作品展。京都市美術館の会場で特に凝視したのは個人的興味のせいが大きいが大学院2回生の岡田小百合の《千手観音像模写》をはじめとする保存修復の学生たちの模写作品。詳しくは知らないが、過去の絵画資料を忠実に写し取ったり復元するという仕事には、原本が描かれた当時の技法や画材の研究調査は当然ながら、画力に加え相当な想像力も必要だろうといつも考える。そのような技法や学問を大学で学ぶ人たちの成果を見ることができる機会自体貴重で興味深い。その後足を運んだ学内展示は、全体的にややパワー不足の印象も否めなかったが、造形構想修士2回生の中島彩の日常を綴ったテキストと写真の展示は「その後」が気になっていまも引き摺られている。

2011/02/12(土)(酒井千穂)

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