artscapeレビュー

山田俊行 展──テンノカサナリ

2011年04月15日号

会期:2011/03/08~2011/03/13

ギャラリーすずき[京都府]

タイトルのとおり無数の点が重なる絵画作品。一見、気分が悪くなりそうなほどの細かい点と色彩の集合は、よく見ているとリズミカルなパターンのように美しくも感じられて表情豊かだ。ただ、そんな視覚的な印象よりも、混沌のなかからいままさに図と地が形となって現われようとしている場のような空間的・時間的な広がりを想像させる画面と、そこに意識が誘い込まれていく感覚の体験が心地よく興味深い。

2011/03/13(日)(酒井千穂)

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