2017年08月01日号
次回9月1日更新予定

artscapeレビュー

松永大地のレビュー/プレビュー

プレビュー:越中正人展「algorithm」

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会期:2015/03/21~2015/04/29

CAP STUDIO Y3[兵庫県]


群衆や花を撮影した写真や映像作品などを用いて、集合や個について、見落としてしまいがちな事象を表現してきた越中正人。今回、自身が神戸市の復興支援住宅でのボランティア活動を行ったことで起きた疑問などから着想を得た作品を発表する。アクチュアルな事象からどのように写真・映像作品に昇華させるのか注目したい。

2015/03/04(水)(松永大地)

プレビュー:縄文と現代vol.3「浸透する器」

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会期:2015/04/16~2015/05/16

京都造形芸術大学芸術館[京都府]


京都造形芸術大学所蔵の縄文土器とシルクロードの工芸品、豊原国周の浮世絵が収蔵された博物館・芸術館にて、不定期で開催している縄文土器と現代美術のコラボレーション・シリーズ「縄文と現代」の第3弾。今回は、現代美術家・大西康明による展覧会が開催される。大西の持ち味である、視覚化された空間が圧倒的な存在を見せつける彫刻作品は、縄文土器の持つ悠久の時間と如何に交わり、立ち上がってくるのか、とても興味深い。
※チラシはデータにて。

2015/03/04(水)(松永大地)

《showing》02「加納俊輔 山びこのシーン」

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会期:2015/03/03~2015/03/03

京都芸術劇場春秋座[京都府]


写真作品から、写真を使った立体作品と展開している加納俊輔が、京都芸術劇場・春秋座の企画で、劇場にて公演作品を発表した。これまでの作品のプロセス(撮影した写真を出力して撮影して、また出力して撮影して……)を、舞台上に展開。角材やプラスチックの日用品などが演者によって動かされ、撮影され、その写真が投影される。キーワードである山びこに倣って、さまざまが対になっている、と。多少機械的な進行と構成に単調さが気になったものの、舞台上に置かれたモノに込められた加納のセンスと、撮影された写真の偶然性が楽しい。写真を舞台の上に持ち込んだ構造をしているが、これは明らかに写真という技法をつかった美術作家としての表現で間違いないのだろうな。アフタートークで「(客席から見えない位置では)僕が撮影していたんですけどね」とさらりと言ってしまうあたりが好印象だったりする。

2015/03/03(火)(松永大地)

朝野ペコ「ヘイガンさんの備忘録」

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会期:2015/01/26~2015/02/28

書肆スウィートヒアアフター[兵庫県]


まだオープンして間もない古書店の壁面、大阪在住のイラストレーターによる小規模な展示を横目に見た。手帳を切り取ったかのような紙片に、だれかの備忘録、と。ヨレヨレの紙と染みのある風合いは、エアコンか外からの風に揺られて今にも落ちてしまいそうだったと記憶している。落書き風に描かれた簡単な女の子のイラストの表情が、すっと頭の中に入り込んでいたらしく、その後も何度かふと頭をよぎる。

2015/02/24(火)(松永大地)

前谷康太郎「World in Motion」

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会期:2015/02/06~2015/02/22

Gallery PARC[京都府]


新作《road movies》を最終日に観覧。複数のモニターにタテの線とヨコの線が交差して動く光のラインが映し出される映像作品。都合により短時間しか見られなかったが、鑑賞者のコンディションによっては長時間の視聴に耐えられない不快さも感じたかもしれない。過去にICCで見た《further/nearer》に感じた、前谷のミニマルなものの崇高さに加えて、ここではもう少し人間の身体感覚を持ち込んだようなスピード感と揺さぶりが感じられた。

2015/02/22(日)(松永大地)

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松永大地

1981年生まれ。編集者、ライター。京阪神エルマガジン社『エルマガジン』編集部、京都造形芸術大学ギャラリーRAKU、京都造形芸術大学非常勤講...

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