2018年04月15日号
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artscapeレビュー

artscape編集部のレビュー/プレビュー

カタログ&ブックス│2014年2月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

torii

写真・文章・編集:下道基行
装丁:橋詰宗
発行日:2013年12月6日
発行所:Michi Laboratory
サイズ:220×225mm 74頁
価格:3,000円(税込)

シリーズ[torii]は、「日本の国境の外側に残された鳥居」を撮影した下道基行の代表作のひとつ。前作写真集「戦争のかたち」(リトルモア)から8年、韓国光州ビエンナーレ2012での新人賞受賞や東京都現代美術館での企画展「MOTアニュアル2012/風が吹けば桶屋が儲かる」などで話題になった本シリーズが写真集になります。未発表も含む30点の写真、他にも台湾日記や取材メモなどフィールドワークの記録も掲載。シリーズの集大成。装丁は新進気鋭のデザイナー橋詰宗氏、プリンティングディレクターは熊倉桂三氏。[Michi Laboratoryサイトより]


うさぎスマッシュ 世界に触れるアートとデザイン

監修:東京都現代美術館
執筆者:柏木博、佐藤卓、リピット水田堯、アンソニー・ダン&フィオナ・レイビー、長谷川祐子
発売日:2013年11月07日
サイズ:A5判、208頁
定価:2,800円+税

社会がより複雑化した21世紀に入り、デザインも大きな変化を遂げています。絶え間なく消費される「新しさ」を生むデザインとは異なり、社会に対する人々の意識に変化を与えるデザインが、今より重要性を増しているといえます。東京都現代美術館での展覧会「うさぎスマッシュ─世界に触れるアートとデザイン」では、そのようなデザインの実践に焦点を当て、高度に情報化された現代社会の様々な出来事を取り上げ、私たちの手にとれる形にデザインして届ける国内外のデザイナー、アーティスト、建築家、21組の表現を紹介します。[フィルムアート社サイトより]


福永敦展「ハリーバリーコーラス─まちなかの交響、墨田と浅草」ドキュメント

執筆:山田亮太、渡辺一夫、小野正弘、太田エマ、竹久侑、福永敦、河村恵理(冊子)
デザイン:木村稔将
写真:加藤健
サイズ:A5変判、88頁
価格:1,000円+税

今回福永が注目するのは、東京下町の代名詞、墨田と浅草エリア。そこで集めた音を素材に、アサヒ・アートスクエアの空間を、合唱のような「音声」で満たされた体験型インスタレーション作品に変換します。この土地の様々な地域性や、ときに時代性が混じり合う、多様な文化の音風景があなたの前に立ち上がります。[Asahi Art Squareサイトより]


犬のための建築

編集:ARCHITECTURE FOR DOGS, INC 企画・構成:原研哉+日本デザインセンター 原デザイン研究所
発行年月:2013年10月
サイズ:B5判変判、240頁
ブックデザイン:原研哉+岡崎由佳
定価:本体3,000円+税

犬のための建築は、今や人間にとって最も身近なパートナーとなった犬の尺度で建築(環境)を捉えなおすことで新たな建築の可能性を模索するとともに、人と犬との新しいコミュニケーションのかたちを提案するプロジェクトです。...本書では作家による作品解説の他、制作過程のアイディア、そして実際につくることができる図面やつくり方も掲載。また、原研哉氏と、本プロジェクトを共同企画した米投資会社のImprint Venture Lab代表取締役のジュリア・ファング氏、そして参加作家のひとりである藤本壮介氏の3人による鼎談も収録。藤本氏の作品「NO DOG, NO LIFE!」の制作秘話も明かされます。[TOTO出版サイトより]


福島第一原発観光地化計画

発売日:2013年11月15日
発行所:株式会社ゲンロン
サイズ:B5判並製192頁(フルカラー)
定価:1,900円+税

本書は、標題のとおり、二〇一一年の三月に深刻な事故を起こした福島第一原子力発電所の跡地と周辺地域を、後世のため「観光地化」するべきだ、という提言書です。「観光地化」とは、ここでは、事故跡地を観光客へ開放し、だれもが見ることができる、見たいと思う場所にするという意味で用いています。遊園地を作る、温泉を掘るという短絡的な意味ではありません。[本書「福島第一原発観光地化計画とは」より]

2014/02/17(月)(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2014年1月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

人間のための建築──建築資料にみる坂倉準三

編集:「人間のための建築」展実行委員会/メディア・デザイン研究所
デザイン:刈谷悠三/neucitora
定価:非売品
サイズ:B5判、56頁
発行日:2013年11月26日
発行・監修:文化庁

2013年11月27日から2014年2月23日まで、国立近現代建築資料館にて開催された、「人間のための建築──建築資料にみる坂倉準三」展図録。坂倉研究所やフランス国立アーカイブ等の協力を得て集められた貴重な資料を全頁カラーで掲載。バイリンガル。第一部:パリ万国博覧会日本館[1937]、第二部:戦前から戦後復興期の作品、第三部:神奈川県立近代美術館[1951]、第四部:日本の都市風景となった作品群。


ドキュメント|14の夕べ||パフォーマンスのあとさき、残りのものたちは身振りを続ける

編集:東京国立近代美術館
定価:2,625円(本体2,500円)
サイズ:四六判、378頁
発行日:2013年11月28日
発行所:青幻舎

閉館後の美術館で繰り広げられたアートの饗宴、再び

2012年夏、東京国立近代美術館にて14夕連続で開催された「14の夕べ」。演劇、音楽、ダンス、朗読、美術など多ジャンルに渡る実験的イベントは大きな反響を呼び起こした。本書は「14の夕べ」とは何であったかの記録であると同時に、「記録」の新たな方法論を提示するものである。
主な出演者:谷川俊太郎、福永信、古川日出男、一柳慧、大友良英 one day ensembles、小杉武久、奥村雄樹、東京デスロック、手塚夏子、小林耕平、神村恵カンパニーほか(順不同)
青幻舎サイトより]


シェアをデザインする──変わるコミュニティ、ビジネス、クリエイションの現場

編著:猪熊純・成瀬友梨・門脇耕三
定価:2,310円(本体2,200円)
サイズ:四六判、248頁
発行日:2013年12月15日
発行所:学芸出版社

場所・もの・情報の「共有」で何が変わり、生まれるのか。最前線の起業家やクリエイターが、シェアオフィス、ファブ・ラボ、SNS 活用等、実践を語る。新しいビジネスやイノベーションの条件は、自由な個人がつながり、変化を拒まず、予測できない状況を許容すること。ポスト大量生産&消費時代の柔軟な社会が見えてくる。
学芸出版社サイトより]

2014/01/15(水)(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2013年12月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

「夏の家」についての覚書

編集:柴原聡子(東京国立近代美術館)
協力:スタジオ・ムンバイ
定価:1,500円(税込)
サイズ:210mm×210mm、128頁
発行所:東京国立近代美術館

東京国立近代美術館は、2012年、開館60周年記念事業の一環として、美術館前庭の芝生にあずまやを設置し、憩いの場として約8カ月間開放する建築プロジェクト「夏の家」を企画・実施しました。設計・施工を依頼したのは、世界の注目を集めるインドの建築集団スタジオ・ムンバイ。本書は、2012年8月26日-2013年5月26日まで9カ月間公開された「夏の家」が生まれた背景から、つくられる過程、そして、どのように使われたのかを記録・報告するものです。(番外編として2013年7月に石巻へ移設された様子も収録)
東京国立近代美術館「夏の家(仮)ブログ」より]


ブルーノ・タウトの工芸──ニッポンに遺したデザイン

監修:庄子晃子
定価:1,890円(税込)
サイズ:A4判変型(210mm × 205mm)並製 78ページ
発行日:2013年12月15日
発行所:LIXIL出版

2013年12月6日(金)〜2014年2月18日(火)の期間、大阪・梅田のLIXILギャラリー大阪会場にて開催される「ブルーノ・タウトの工芸〜ニッポンに遺したデザイン〜展」のカタログ。
本書では、まずタウトデザインの工芸品を、益永研司氏の撮りおろしの図版でたっぷりと紹介。タウトの建築になぞらえて、鮮やかな色彩空間で捉えた工芸品の数々は、これまでとは違う新たな表情を醸し出す。また、日本で唯一の弟子とも呼ばれた故水原徳言氏が記した文章を、当時の記録写真や解説を交え掲載、タウトの日本滞在時の素顔や実情を細かく伝える。また、タウトの日記や記録などもひも解きながら、尊重していた日本文化とは何かも探る。さらに論考では、彼のベースとなる建築作品と貫かれた思想を紹介し、そこから見える工芸の世界観を詳らかにする。当時の日本の工芸やデザインに一石を投じたタウトの視点に迫る一冊。
LIXIL出版サイトより]


食と建築土木──たべものをつくる建築土木(しかけ)

著者:後藤治(監修)、二村悟
写真:小野吉彦
デザイン:坂本陽一(mots)
定価:2,415円(税込)
サイズ:天地210mm × 左右148mm 並製 208ページ オールカラー
発行日:2013年11月30日
発行所:LIXIL出版

食べものの生産・加工のために用いられてきた農山漁村の23の建築土木を、多くの写真とともに紹介します。
たとえば宇治の茶農家が冬期に柿を干すために組み立てる巨大な柿屋、遠州灘沿いの砂丘地帯に畑地を確保するべく作られる砂防のための仮設物、長崎県西海町の海岸沿いの崖に連続して突き出す棚状の大根櫓など。これらの不思議な構築物は出自も定かでなく、永続的なかたちを持たないため、これまであまり注目されることがありませんでした。しかし一方で人々の暮らしの営みと一体になったこれらの建築土木(しかけ)は、地域の風土や人間の知恵を伝え、魅力的な固有の風景を形づくり、私たちに今日の建築や食、そして文化のあり方について問いかけてくるのです。
LIXIL出版サイトより]
藤森照信、島村菜津の対談や大江正章、松野勉によるコラムも収録。


超域文化科学紀要 第18号 2013

編集委員:河合祥一郎、川中子義勝、高橋宗吾、野矢茂樹、古荘真敬
編集:総合文化研究科超域文化科学専攻
発行日:2013年11月30日
サイズ:260mm×210mm、342頁

超域文化科学専攻所属教員と学生による研究論文集。比較文学比較文化、表象文化論、文化人類学という3つのコースが、それぞれのアプローチの特徴を生かし、様々な文化的・社会的現象を分析する場である。掲載される論文は、本専攻所属の教員による厳格な審査を経ている。
東京大学大学院総合文化研究科サイトより]


ファッションは魔法

著者:山縣良和+坂部三樹郎
定価:987円(税込)
サイズ:B6変形、180頁
発行日:2013年11月21日
発行所:朝日出版社

ファッションの魔法を取り戻す。1秒でも着られれば服になり、最大瞬間風速で見る人を魅了し世界を動かす。物語を主人公に巨大な熊手のコスチュームで秘境の祭りを出現させる山縣。ファッションショーと音楽ライブを合体させ、アニメやアイドルを題材に日本の可能性を探る坂部。「絶命展」でファッションの生と死を展示して大反響を呼び、自らのやり方でクリエイションの常識を覆してきた2人の若き旗手が、未来の新しい人間像を提示する。「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第9弾。画期的なブックデザインはグルーヴィジョンズ。
朝日出版社サイトより]


新しい広場をつくる──市民芸術概論綱要

著者:平田オリザ
定価:1,995円(税込)
サイズ:四六判、240頁
発行日:2013年10月17日
発行所:岩波書店

ある種の芸術になぜ助成金を出すのか。経済政策では解決しきれない停滞のなかでどう生きていくのか。被災地が復興し、疲弊した地方が自立するためには何が必要か。社会的弱者、文化資本の地域間格差など、諸問題に芸術・文化が果たす役割を深く問い、社会的包摂を生み出す「新しい広場」の青写真を描く文化論的エッセイ。
岩波書店サイトより]

2013/12/16(月)(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2013年11月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

フランシス・アリス作品集「Don’t Cross the BridgeBefore You Get to the River 川に着く前に橋を渡るな」

著者:フランシス・アリス
論考:吉﨑和彦(東京都現代美術館)、神谷幸江(広島市現代美術館)
アートディクレクション:原田祐馬
発行日:2013年7月
発行所:青幻舎
サイズ:B5、124頁
定価:2,940円(税込)

フランシス・アリスの《橋》のプロジェクトから成る手記。移民問題を背景に、想像力をもって二つの大陸に橋を渡す試みを行った《橋》プロジェクト。メキシコ湾での《Bridge/Puente》、そしてアフリカとヨーロッパを隔てるジブラルタル海峡で行った大規模な新作プロジェクト《川に着く前に橋を渡るな》を収載。遠い地の社会的な問題さえ、誰もが共有できるものとして作品に昇華させる卓越した表現には、私たちの生きる社会の寓意が浮かび上がる。最新作品集、日本初刊行。
青幻舎サイトより]



SOU FUJIMOTO RECENT PROJECT

著者:藤本壮介
出版社:ADAエディタトーキョー (2013/9/26)
発売日:2013年09月26日
サイズ:30.5x25.8cm、192頁

「武蔵野美術大学 美術館・図書館」の完成から3年。今や国内だけに留まらず、「台湾タワー」や「サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン2013」の設計者に就任するなど、世界を舞台に活躍し始めた建築家・藤本壮介さんの最新プロジェクト集が遂に登場です。
GAサイトより]


ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」

編著:原田裕規
執筆者:斎藤環、北澤憲昭、大野左紀子、千葉雅也、大山エンリコイサム、上田和彦、星野太、中ザワヒデキ、暮沢剛巳、土屋誠一、河原啓子、加島卓、櫻井拓、石岡良治
発行日:2013年6月25日
発行所:フィルムアート社
サイズ:四六判、268頁
定価:2,200円+税

バブル期以後、イルカやクジラをモチーフにしたリアリスティックな絵で一世を風靡したクリスチャン・ラッセン。その人気とは裏腹に、美術界ではこれまで一度として有効な分析の機会を与えられずに黙殺されてきた。
本書では、ラッセンを日本美術の分断の一つの象徴と捉え、徹底した作品分析と、日本における受容のかたちを明らかにしていく。
ラッセンについて考えることは、日本人とアートとの関係性を見詰め直し、現代美術の課題をあぶり出すことに他ならない。美術批評をはじめ、社会学、都市論、精神分析など多彩なフィールドに立つ論者15名による、初のクリスチャン・ラッセン論。
フィルムアート社サイトより]


ザ・ネイチャー・オブ・オーダー ─建築の美学と世界の本質─ 生命の現象

著者:クリストファー・アレグザンダー
監訳:中埜博
発行日:2013年09月30日
発行所:鹿島出版会
サイズ:B5判、490頁
定価:9,975円(税込)

アレグザンダーの積年のテーマである「名づけえぬ質=生き生きとしたパタン」からさらに展開し、「生命(Life)」や「全体性(Wholeness)とセンター(Center)」がキーワードとなり、環境の心地よさや美学、保存とその展開への実践が論じられる。図版600点強、490頁(B5判)の圧倒的なボリュームで構成。アレグザンダーの世界観を集大成した一冊。
鹿島出版会サイトより]

2013/11/15(金)(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2013年10月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

キュレーション 「現代アート」をつくったキュレーターたち

著者:ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
翻訳:村上華子
発行日:2013年08月28日
発行所:フィルムアート社
サイズ:四六判、360頁
定価:2,520円(税込)

世界的なキュレーター、H. U. オブリストが迫る、現代アートのシステムがつくられるまでの歴史。
キュレーションという概念の黎明期に活躍したキュレーター11名に、ハンス・ウルリッヒ・オブリストが行なったインタビューを収録。1960年代から1970年代の初期インディペンデント・キュレーティングから、実験的なアートプログラムの台頭、ドクメンタや国際展の発展を通じてヨーロッパからアメリカにキュレーションが広がっていった様を、オブリストによる鋭く深いインタビューは鮮やかに描き出しています。
キュレーターは職業としてどのように成立してきたか、展示の方法や展覧会の作り方はどのように進化してきたか、今後キュレーションはどのような方向へ向かうのか。アートとキュレーションの関係を考える上で決定的な1冊です。
フィルムアート社より]



Mn'M Workbook 2:
Tokyo Dérive───In Search of Urban Intensities
東京漂流──都市の強度を探して

編者:ダルコ・ラドヴィッチ
発行日:2013年6月
発行所:フリックスタジオ
サイズ:B5、109頁
定価:1,143円(税込)

『10の都市における都市の強度』において、アジア、オーストラリア、ヨーロッパから集まった建築家とアーバニストの専門家グループは、自分たちが生活と仕事を営んでいる都市を取り上げ、その都市を決定的に定義付ける重要な現象に注目することによって、「都市的なるもの」の複雑性についての考察を行なった。その考察からは30のキーワードとフレーズが生まれ、これを骨組みとして本プロジェクトの中心テーマ──都市の強度が浮き彫りになった。本書は、考察の次なる段階として、より規模の大きなMn'M研究チームが2012年11月に東京で実施したフィールドワークお結果の一部を示すものである。
[本書プロローグより]


建設ドキュメント1988──イサム・ノグチとモエレ沼公園

著者:川村純一、斉藤浩二
構成:戸矢晃一
発行日:2013年10月1日
定価:2,520円(税込)
サイズ:四六判、272頁

1988年彫刻家イサム・ノグチが完成を見ずに逝き、続行も危ぶまれたモエレ沼公園計画は17年後に完成した。ゴミの埋立地が「大地の彫刻」に変貌した軌跡を設計統括を担当した建築家とランドスケープデザイナーが明かす。残された僅かな図面を頼りにそのコンセプトは如何に読み解かれ実現されたのか?初めて明らかになるその舞台裏。
学芸出版社サイトより]

2013/10/15(火)(artscape編集部)

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