2019年02月15日号
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artscapeレビュー

artscape編集部のレビュー/プレビュー

カタログ&ブックス│2014年12月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで

著者:ウィリアム・マロッティ、菅章、松岡剛、水沼啓和、山下裕二
発行:千葉市美術館、大分市美術館、広島市現代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
デザイン:大岡寛典事務所
発行日:2014年10月28日
価格:2,300円(税別)
サイズ:257 x 180 x 34mm 、442頁

2014年10月28日から千葉市美術館での開催を皮切りに全国を巡回する同名の展覧会のカタログ。展覧会オープンの前々日に逝去した赤瀬川原平の60年代から晩年にいたるまでの50年あまりにわたる美術活動を一望する大著となっている。ネオ・ダダ、読売アンデパンダン、ハイレッド・センター、千円札裁判、櫻画報、超芸術トマソンと路上観察学会、ライカ同盟など、その活動は多岐にわたり、さまざまなジャンルを飛び越え、世間を挑発し続けた。篠原有司男、中西夏之、谷川晃一、末井昭、荒俣宏、南伸坊など、彼とともに時代を生き、影響を与えあった豪華な顔ぶれによる証言も収録。

現代美術史日本篇 1945-2014

著者:中ザワヒデキ
デザイン、発行:アートダイバー
発行日:2014年11月21日
価格:1,500円(税別)
サイズ:210 x 257 x 7mm、136頁

2004年に東京都現代美術館で開催された「MOTアニュアル2004私はどこからきたのか/そしてどこに行くのか」での著者の出品作《現代美術史日本篇》を下敷きに、その後の美学校での講義を経て、震災後の動向までも含めた改定版が発行された。方法主義という独自の視点で現場から見続けた中ザワヒデキによる「日本現代美術史」。

LIXIL BOOKLET 科学開講!京大コレクションによる教育事始

企画:LIXILギャラリー企画委員会
編集:石黒知子+井上有紀
AD:祖父江慎
デザイン:柴田慧(コズフィッシュ)
発行:LIXIL出版
発行日:2014年12月15日
価格:1,800円(税別)
サイズ:210 x 205 x 5mm 、77頁

2014年12月5日から大阪のLIXILギャラリーでスタートした同名の展覧会のカタログ。京都大学総合博物館所蔵の明治期に日本の近代化の過程で科学教育のために輸入・製造された実験器具、模型、標本、掛図を紹介している。

2014/12/15(月)(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2014年11月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

建築のこころ──アーカイブにみる菊竹清訓展

編集:菊竹清訓展実行委員会、早稲田大学理工学術院古谷誠章研究室、有限会社 メディア・デザイン研究所
デザイン:菊竹雪 発行・監修:文化庁
発行日:2014年10月28日
サイズ:A4変形 、224頁

2014年11月1日〜2015年3月15日まで、国立近現建築資料館にて開催されている同名の展覧会のカタログ。建築資料館に収められた菊竹清訓のアーカイブ資料(原図や当時の写真、スケッチ、メモ、模型など)をもとに、「1. 大地からの離陸」「2. 水面からの浮上」「3. 空気を包む」「4. 現代への挑戦」の4つのテーマに沿ってその業績と思想を紹介。


ジャパン・アーキテクツ1945-2010

著者:フレデリック・ミゲル、磯崎新、植田実、今村創平
編集:新建築社
デザイン:neucitora 刈谷悠三 発行:新建築社、金沢21世紀美術館
発行日:2014年10月31日
価格:2,500円(税込)
サイズ:A4変形 、224頁

2014年11月1日〜2015年3月15日まで、金沢21世紀美術館で開催されている同名の展覧会のカタログ。監修・キュレーターはポンピドゥー・センター副館長のフレデリック・ミゲル。戦後の日本の建築家たちによる150を超えるプロジェクトの建築写真、模型写真、図面、スケッチ、エスキスなどを紹介。


3.11以後の建築 社会と建築家の新しい関係

編著:五十嵐太郎、山崎亮
編集:渡辺直子、つぐまたかこ、広本加奈恵
カバーアートディレクション:カイシトモヤ
本文デザイン:テンテツキ
発行:学芸出版社
発行日:2014年11月15日
価格:2,200円(税別)
サイズ:A5判、240頁

3.11以後、建築家の役割はどう変わったのか? 岐路に立ち、社会との接点を模索する建築家25人の実践を、旧来の作品・作家主義を脱する試みとして取り上げた。彼らはターニングポイントで何に挑んだのか。復興、エネルギー、使い手との協働、地域資源等をキーワードに写真と書き下ろしエッセイで新しい建築家像を照らす。 [学芸出版社サイトより]


超域 文化科学要項 第19号 2014

編集委員:河合祥一郎、川中子義勝、高橋宗五、野矢茂樹、渡辺美季
編集:東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻
発行日:2014年10月30日
サイズ:250mm×163mm×13mm、218頁

東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻の研究紀要。超域文化科学は比較文学比較文化、表象文化論、文化人類学という3つのコースから成っている。


 

東京アートミーティング第5回 新たな系譜学をもとめて アート・身体・パフォーマンス

監修:東京都現代美術館
著者:野村萬斎、高谷史郎、中田英寿、岡田利規、細馬宏通、岡本章、長谷川祐子
ブックデザイン:佐々木暁
発行:フィルムアート社
発行日:2014年10月25日
価格:3,000円(税別)
サイズ:A5判変形、240頁

2014年9月27日〜2015年1月4日まで、東京都現代美術館で開催されている同展の展覧会カタログ。展示作品、参考作品の図版、論考、インタビューなどを掲載。


ディスカバー、ディスカバージャパン 「遠く」へ行きたい

企画・構成:成相肇
編集:成相肇、清水広子
デザイン:中村圭介、吉田昌平、千葉佳子
発行:東京ステーションギャラリー
発行日:2014年09月12日
価格:2,000円(税込)
サイズ:187 ×263 x 22mm、224頁

2014年9月13日〜11月9日まで、東京ステーションギャラリーで開催された同名の展覧会のカタログ。1970年以降に日本国有鉄道が行なった「ディスカバー・ジャパン」のキャンペーンポスター100枚を中心に多数の資料を紹介。キュレータの成相肇による論考、キャンペーンのプロデューサー藤岡和賀夫ほか、今野勉、大崎紀夫、北井一夫のインタビューを掲載。


アーカスプロジェクト20周年記念事業|アートと地域を考えるシンポジウム報告書

編集:アーカスプロジェクト実行委員会
デザイン:木村稔将
発行:茨城県アーカスプロジェクト実行委員会茨城県南芸術の門創造会議
発行日:2014年02月28日
サイズ:A4版、84頁

2013年7月7日に開催されたシンポジウムの報告書。基調講演、パネルディスカッションの内容を掲載。巻末に過去20年に渡るアーティスト・イン・レジデンスの事業データを収録。


2014/11/14(金)(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2014年10月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

プロトタイピング——模型とつぶやき

著者:藤村龍至、五十嵐太郎、ケン・タダシ・オオシマ
発行:LIXIL出版
発行日:2014年09月25日
サイズ:A5判、160頁

建築家・藤村龍至の初めての作品集。多くの模型を時系列順に並べ、変化を観察しながらアイデアを組み立て、かつ施主とデザインを共有していく藤村の設計手法は「超線形設計プロセス論」と名付けられ、藤村龍至建築設計事務所で一貫して取り組まれてきたメソッドです。 本書ではそのプロセスで更新されていく模型と解説コメント(つぶやき)の連なりによって、思考のメソッドと進化のプロセスを明らかにしていきます。 収録される作品群からは藤村の10年間の活動を俯瞰することができ、建築を都市や経済、社会の力学のなかに位置づけ直す藤村独自の視点が浮かび上がります。五十嵐太郎、ケン・タダシ・オオシマによる解説も掲載。日英バイリンガル。[LIXIL出版サイトより]


時間のヒダ、空間のシワ…[時間地図]の試み

著者:杉浦康平
AD:杉浦康平
デザイン;新保韻香
発行:株式会社鹿島出版会
発行日:2014年10月15日
サイズ:29.5 x 22.2 x 0.9 cm、100頁

時間を軸にして、これまでに見慣れた空間地図や地球儀を変形する試み。多視点から解析して生みだされたデータ群を再構成し、新しい視点を加え図像化する。数々の伝説的なヴィジュアルデザインを生みだした杉浦康平が、1960年代から挑戦しつづけた「ダイアグラムデザイン」、「時間地図」群の全貌…。 初期ダイアグラムを共作した松岡正剛との対談をはじめ、多木浩二によるエッセイ、かつて時間地図の編集・制作にかかわった、村山恒夫・赤崎正一らによる寄稿・インタビュー、後半では、建築家・白井宏昌やhclab.の若手クリエーターが、時間地図のデジタイズによって、<スギウラ時間地図>の試みを解読する…。[本書そでより]


takram design engineering|デザイン・イノベーションの振り子

著者:田川欣哉、渡邉康太郎、緒方嘉人
デザイン:町口景、小関悠子
発行:LIXIL出版
発行日:2014年09月15日
サイズ:A5判、160頁

建築から未来のコンセプトカーまで、ユーザーインタフェースから和菓子まで。東京とロンドンをベースに、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集い、独自の進化を続けるクリエイティブ・イノベーション・ファーム takram design engineering による、2014年の最新書籍。本書は、takramが仕事の中で培ったノウハウ・プロセス・思想を、多くのダイアグラムを用いて余すことなく解説。「デザイン」と「エンジニアリング」/「ものがたり」と「ものづくり」/「抽象」と「具象」など、2つの領域を往来する「振り子の思考」は、takramに通底するテーマであり、本書のタイトルにも反映されています。複雑な問題を複雑なまま紐解き、創造へと昇華するための方法論を説明するとともに、それらが結晶化した最新プロジェクトの事例を豊富なビジュアルとともに紹介していきます。[LIXIL出版サイトより]


戦後日本住宅伝説─挑発する家・内省する家

著者:建畠哲、五十嵐太郎
フォーマットデザイン:刈谷悠三
発行:株式会社新建築社
発行日:2014年07月05日
サイズ:29.7 x 22.2 x 1.3 cm 、168頁

埼玉県立近代美術館、広島市現代美術館、松本市美術館、八王子市夢美術館を巡回する「戦後日本住宅伝説─挑発する家・内省する家」展のカタログ。丹下健三「住居」(1953)から伊東豊雄「中野本町の家」(1976)、安藤忠雄「住吉の長屋」(1967)まで 、16人の建築家によるいまや伝説ともなっている住宅を検証する展覧会。展示されていた写真、図面のほかに16人の建築家によって発表された建築・住宅についてのマニフェストや自身の作品についての論考を採録。巻末に「戦後日本住宅年表」も収録。五十嵐太郎監修。

2014/10/14(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2014年9月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

磯崎新Interviews 磯崎新1954-2014 建築-芸術 - 批評をめぐる闘争と展開 -

著者:磯崎新、日埜直彦
発行:LIXIL出版
発行日:2014年08月29日
サイズ:21.6 x 15.4 x 2.9 cm 、372頁

建築家として第一線にありながら、また傑出した建築理論家として、戦後建築に圧倒的な足跡を残す磯崎新。磯崎が建築家として出発した1954年から現在までの活動を、気鋭の建築家、日埜直彦が詳細に追跡したインタヴュー集。このインタヴューは磯崎の時々の作品と言説をテーマ、トピックス別、クロノロジカルに整理しつつ、また時に逸脱もしながら2003年からほぼ10年をかけて行なわれた。戦後建築史のみならず、現代建築と隣接するアート領域でのムーヴメントを語る上でも貴重な証言となっている。[LIXIL出版サイトより]


必然的にばらばらなものが生まれてくる

著者:田中功起
発行:武蔵野美術大学出版局
発行日:2014年09月09日
サイズ:A5判変型、288頁

ヴェネチア・ビエンナーレのコラボレーション(協働作業)とコレクティヴ・アクト(集団行為)から1998 年の初期の映像作品まで、現在から過去へ年代順に遡り、27 のテーマに分けて「作品」と「制作行為」を具体的に論じた書き下ろしテキストを収録。 また展覧会カタログや美術雑誌への寄稿のほか、2000 年に野比千々美名義で発表した評論を再録。東京国立近代美術館キュレーターの蔵屋美香、美術家の藤井光、評論家の林卓行との対話も収録し、アーティスト田中功起の真髄に迫る。[武蔵野美術大学出版局サイトより]


Under 35 Architects exhibition

著者:伊藤友紀、岩田知洋、山上弘、植村遥、魚谷剛紀、高栄智史、長谷川欣則、細海拓也
発行:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ
発行日:2014年09月04日
サイズ:A5判、98頁

9月4日から10月4日まで、 大阪・南港 ATC ODPギャラリーで開催されている同展(「35歳以下の新人建築家7組による建築の展覧会」)の展覧会カタログ。ゲスト建築家の伊東豊雄へのインタヴュー、五十嵐淳、五十嵐太郎、石上純也、平沼孝啓、藤本壮介、吉村靖孝による寄稿、倉方俊輔による出展者へのインタビューなどを展覧会記録とともに掲載。

NATURAL ARCHITECTURE NOW ナチュラル アーキテクチャーの現在 

著者:FRANCESCA TATARELLA
発行:ビー・エヌ・エヌ新社
発行日:2014年07月30日
サイズ:12.8 x 18.8 x 1.9cm 、224頁

2006年(日本語版は2008年)に出版された『ナチュラル アーキテクチュア』の第二巻。24組のアーティストによる現地調達できる低コストの自然素材と簡単な技術で構築したパビリオン、展望台、シェルター等を豊富な写真やスケッチで紹介。環境、景観、コミュニティの課題をテーマにした、建築やインスタレーションの実験的な取り組みの実録。


Switch別冊 札幌国際芸術祭 2014 OFFICIAL GUIDEBOOK

発行:スイッチ・パブリッシング
発行日:2014年07月01日
サイズ:A4判変型、144頁

7月19日から9月28日まで、札幌市内各所で開催されている「札幌国際芸術祭 2014 都市と自然」の公式ガイドブック。ゲストディレクター坂本龍一によるイントロダクションと出品作家へのインタビュー、作品紹介、D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KGの編集による観光グルメ案内「札幌の観光をデザインの視点で考える」の頁等によって構成。


2014/09/16(火)(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2014年8月

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

北山恒の建築空間

著者:北山恒
発行:ADP
発行日:2014年04月08日
サイズ:21.5 x 18x 1 cm 、168頁

2002年発行の作品集『 ON THE SITUATION 』(ギャラリー間での個展カタログ)以降、現在進行中の《モンナカプロジェクト》までをまとめた作品集。「人と人の関係性をつくることから空間を構想してみよう。建築とは空間を仕切る壁の問題ではなく、空間と空間の『間:in-between』の問題なのだ。」[本書本文より]


大阪万博が演出した未来 前衛芸術の想像力とその時代

著者:暮沢剛巳、江藤光紀
発行:青弓社
発行日:2014年08月02日
サイズ:12.8 x 18.8 x 1.9cm 、306頁

1970年に開催され、6,000万人以上を動員した大阪万博。太陽の塔・せんい館・鉄鋼館といったパビリオンの内容や武満徹ら芸術家の活動、具体美術協会などの動向を取り上げて、これまで語られなかった大阪万博と前衛芸術との関係性を分析する。海外の万博の成果も取り込みながら、音楽・映像・照明・機械で「未来」を演出した大阪万博の現代的な意義を浮かび上がらせる。[本書カバーより]


「Mother/Land」展カタログ

著者:原田真千子、マリオ・A・カロ
発行:小山市立車屋美術館
発行日:2014年06月
サイズ:14.8 x 21 cm、60頁

小山市制60周年車屋美術館開館5周年記念として今年の6月28日から開催されている展覧会「Mother/Land」の展覧会カタログ。ニューヨーク在住の原田真千子をゲスト・キュレータに迎え、土地と人、さまざまな理由で置き換えられた環境、状況、ディスプレイスメントについて考察する。参加アーティストは、鳥光桃代、ニコラス・ガラニン、古郷卓司、ラウラ・ホレリ、安田佐智種、シゲユキ・キハラ、ゲッラ・デ・ラ・バス、守章。

2014/08/18(月)(artscape編集部)

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