2018年04月15日号
次回5月15日更新予定

artscapeレビュー

映像に関するレビュー/プレビュー

C/Sensor-ed Scape

会期:2017/04/15~2017/05/28

トーキョーワンダーサイト本郷[東京都]

昨年度TWSのレジデンス・プログラムに選ばれた8人のアーティストが、滞在・制作の成果を発表している。瀧健太郎は暗いギャラリーの窓際、壁、コーナーの3カ所に人物を映し出し、相互に接触がないのに偶然シンクロしてしまうという映像インスタレーション。これはよくできているし、おもしろい。バーゼルに滞在した村上華子は、知の流通(カレンシー)と通貨(カレンシー)の繁栄はライン川の流れ(カレント)があってこそと気づき、バーゼルの印象(インプレッション)を古い活字を用いて印刷(インプリント)するという、言葉遊びのような映像を上映。写真や印刷の考古学と翻訳の技能を持つ彼女ならではの作品。あとは省略。

2017/05/19(金)(村田真)

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2017- I コレクション・ハイライト+特集1「実験的映像」

会期:2017/03/18~2017/05/07

広島市現代美術館[広島県]

映像なのでサッと通り過ぎようとしたら、1点だけ目に止まった。首から下の男性が腰を左右に振りながら行ったり来たりするだけのビデオ作品で、作者はブルース・ナウマン、タイトルは《コントラポストによる歩行》、制作年は1968年。あまりのバカバカしさに笑うしかなかった。たまにこういう佳作があるから侮れない。

2017/05/05(金)(村田真)

7つのトランスフォニー

会期:2017/04/22~2017/07/09

トーキョーワンダーサイト渋谷[東京都]

2015-16年にTWSレジデンスに滞在した海外のアーティスト7人による作品の発表。さまざまな人に、世界が意味をなさないと感じたときに口ずさむメロディをハミングしてもらい、それらを集めて音楽家にひとつの曲をつくってもらったミルナ・バーミアのビデオ・サウンドインスタレーション、東京の町を歩いているうちに疎外感を覚え、料亭のような和室でシャツを切り裂きボロボロにするエリック・シュミットの映像、テヘラン現代美術館に設置された《物質と精神(オイル・プール)》と題する作品への関心から、作者の原口典之をたずねていくシリン・サバヒの映像など。お手軽なのか、とにかく映像が多くて見ていてツライ。それぞれのテーマは悪くないと思うけど、視覚芸術なんだからもっと楽しませてくれよ。もっと網膜の奥まで刺激を与えてくれよ。

2017/04/30(日)(村田真)

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ゴースト・イン・ザ・シェル

未来都市とデザインは綺麗で満足なのだが、結局、オリジナルがいかに先駆的だったかを再認識させるハリウッド版とも言える。実写とCGの混ざり方は、どこまでが人間でどこからがそうでないかが曖昧な物語に合うかもしれない。なお、日本人のキャラをスカーレット・ヨハンソンが演じるホワイトウォッシングの問題については、魂と義体の関係で興味深いことが起きている。

2017/04/09(日)(五十嵐太郎)

パッセンジャー

宇宙船の内部は、5,000人の乗客という規模感も含め、現在のクルーズ船のイメージをかなり投影しているのが興味深い。物語はSFの枠組を借りて、確かに倫理的な問題を突きつけるものだが、同時に限定的な状況のなかで人間の天職と運命といったことも考えさせられる。

2017/04/04(火)(五十嵐太郎)

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