2018年12月01日号
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artscapeレビュー

2016年04月15日号のレビュー/プレビュー

《O HOUSE》

[宮城県]

続いて訪問した、菊池佳晴による《O HOUSE》は、グーグルアースで見ると、小学校の横のパヴィリオンのような赤い正方形がよくわかる。これは中庭を持ち上げ、天高の低い部屋をつくり、ハイサイドから四方の空間に光と空の風景を導く。斬新な形式である。また敷地に対して斜めの配置は、周囲の家と対面しないための工夫である。

2016/03/03(木)(五十嵐太郎)

《ファーマーズテラス 暮らしを愉しむ長屋》

[宮城県]

安達揚一による《ファーマーズテラス》は、田畑が住宅地に変わっていくエリアに建設された現代の長屋である。L字プランのユニットを連結させて、小さな中庭を抱えたロフトと2階付きの賃貸住宅群をつくる。さまざまな使われ方を想定するが、特に室内を見学したユニットは設計事務所が入り、かなり理想的に活用されていた。

2016/03/03(木)(五十嵐太郎)

《劇団の家》

[宮城県]

初日の最後は仙台市泉区の東北大賞の常連の手島浩之による《劇団の家》である。住宅地において劇団の練習ができる稽古場(7間×4間)を抱えた、居住の空間だ。ほかの家とは反対にメインの道路側に大きく開き、断面を調整しながら、特殊なプログラムを解く。ぎゅっと絞って入り、上に登ると空間が広がる感じに手島らしさを感じる。

2016/03/03(木)(五十嵐太郎)

スタジオ設立30周年記念 ピクサー展

会期:2016/03/05~2016/05/29

東京都現代美術館[東京都]

「トイ・ストーリー」「ファインディング・ニモ」「アーロと少年」など、高度なCGアニメを生み出してきたピクサー社のアーティストやデザイナーによるドローイング、パステル画、デジタル画、彫刻、ゾートロープなど約500点を展示。アートかどうかは別にして、これは楽しい。「平面に描かれたアートワークを、デジタル技術を用いて動きのある動画コンテンツへと生まれ変わらせ、幅10メートルを超える大型スクリーンに投影するインスタレーション」もあって、これを「アートスケープ」と呼ぶそうだ。どっかで聞いたことあるような。

2016/03/04(金)(村田真)

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MOTアニュアル2016 キセイノセイキ

会期:2016/03/05~2016/05/29

東京都現代美術館[東京都]

入口の正面に、ウオッカをラッパ飲みする女子高生の大きな写真が掲げられ、右側の壁には黒一色の落書きがされている。奥に進むと、陳列ケースに展示物はなく、キャプションだけが置かれた状態……。テーマを知らずに入ったせいか、どの作品も投げやりに見えてあまりいい印象ではない。ここでプレスツアーが始まったのでついていく。今回のアニュアル展は美術館の学芸員だけでなく、アーティストたちの組織「アーティスツ・ギルド」と協働で企画されたこと、社会規範を揺るがしたり問題提起を試みたりする表現行為に焦点を当てたこと、などを知る。なるほど、ウオッカを飲む少女の写真はコスプレイヤー齋藤はぢめの作品で、壁の落書きはルーマニア出身のダン・ペルジョヴスキが表現の自由や検閲批判を表わしたもの。キャプションだけの展示は、東京大空襲に関する資料館の建設計画がストップし、展示物が放置されていることに反応した藤井光のインスタレーションということだ。こうして解説を聞くと、表現の規制を問題にするといういささか挑戦的な企画の枠組みが見えてきて、最初の印象は修正しなければならない。昨年、会田誠の作品をめぐって撤去騒動を起こした同館だけに、よくぞ企画が通ったもんだと感心する。その一方で、「あなた自身を切ることができます」とのコメントとともに包丁を壁に突き立てた橋本聡の作品には、透明アクリルケースがすっぽり被せられているし、高さ2メートルほどのフェンスを設け、その向こうに「フェンスを乗り越え、こちら側に来ることができます」と書いた同じ作者の作品の手前には「作家の意図とは異なりますが、危険ですので登らないでください」との注意書きがある。そのチグハグさには笑ってしまうが、この作品は同展においてこの自主規制によって成就したともいえる。ほかに、「小学生以下はお控えください」と「中学生以下はお控えください」という2コースを設けた(素人目には違いがわからない)横田徹の戦闘シーンの映像や、妻の自殺現場を写した古屋誠一のコンタクトプリントなど、かなりハードな展示も。

2016/03/04(金)(村田真)

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2016年04月15日号の
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