2018年04月15日号
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artscapeレビュー

2016年12月15日号のレビュー/プレビュー

状況のアーキテクチャー「開かれたプロセス設計と建築」

会期:2016/11/18

京都市立芸術大学[京都府]

京都芸大の特別プロジェクト2016 / 状況のアーキテクチャーにて、藤村龍至・五十嵐太郎「開かれたプロセス設計と建築」のレクチャー。同シリーズの登壇者はほとんど「3.11以後の建築」展のメンバーと重なっていた。芸大移転はかなり大掛かりなプロジェクトだが、想像以上に早いスケジュールで動くようである。なお、同日は大阪万博の音響彫刻を復元・展示し、演奏するプロジェクトも行なわれていた。

写真:音響彫刻

2016/11/18(金)(五十嵐太郎)

みんなの建築ミニチュア展 in 大阪 トークイベント 五十嵐太郎×遠藤秀平

会期:2016/11/18

大江ビルヂング[大阪府]

大阪に戻って、「みんなの建築ミニチュア展in大阪」のトークイベントで、遠藤秀平と対談を行なう。およそ1年間、関西と東京の各地を巡回したミニチュア建築展も、ここがいよいよ最後の会場である。いつもより小さな部屋なので、厳選してコンパクトに展示している。会場の建物はかつて遠藤事務所があったところで、久しぶりに訪れた懐かしい場所だった。歴史を振り返ると、エッフェル塔がミニチュアみやげに火をつけたのだろうかといった話題になった。

写真:左下=大江ビルヂング

2016/11/18(金)(五十嵐太郎)

ZOKEI NEXT 50──東京造形大学の教育成果展

会期:2016/11/12~2016/11/27

アーツ千代田 3331[東京都]

創立50周年記念事業として絵画・彫刻専攻の卒業生20人の作品を展示。会場の3331には多摩美がアキバタマビというギャラリーを有しているし、武蔵美も日本橋にギャラリーαMがある。造形大もこれを機に都心に展示場所を考えては? それはともかく、まず絵画で目を引くのは、室井公美子と佐藤翠のふたり。どちらもペインタリーな大作を出品し、絵画の醍醐味を味わわせてくれる。目は引かないけれど、隅っこにポツンと置かれた末永史尚の《段ボール箱》はニクイ。彫刻では、犬、ネコ、オランウータンなどを彫ったはしもとみおの木彫が目立つ。ところで、出品者はすべて創立以来50年間の後半、つまり1990年代以降の卒業生に限られていて、それ以前の人たちは切り捨てられている。イキのいい若手に焦点を当てたのか、上の世代にロクなヤツがいなかったのか。まあどっちもでしょうね。

2016/11/18(金)(村田真)

阿児つばさ「花路里と花路里/PEGASUS/どこやここ」

会期:2016/11/03~2016/12/04

アーツ千代田 3331[東京都]

今年5月の「3331アートフェア2016」で受賞したごほうびの個展。会期中3期に分け、1期目は「花路里と花路里」、2期目のいまは新作「ペガサス」の展示。ちなみに「花路里と花路里」というのは、北海道の美幌にある同名のスナックを巡る私的物語を作品化したもの。「ペガサス」のほうは、十和田で乗馬を習ったので、馬に作者の名前「つばさ」をつけて有翼の馬ペガサスになったとか。とにかく彼女は個人的体験や私的つながりを作品にしてしまう人。でもなにが展示してあるのかというと、木の実だとか馬具だとか乗馬のビデオとか脚立とかだったりして、とりとめがないし理解しにくい。だからなのか、アートフェアのときも今回も会場に彼女がいて説明してくれる。ひょっとして作者自身の解説つきインスタレーションの試みだとしたら、これは新しいスタイルかも。

2016/11/18(金)(村田真)

鶴友那 個展「水の記憶」

会期:2016/11/12~2016/11/27

ex-chamber museum[東京都]

ジョン・エヴァレット・ミレイの《オフィーリア》に触発されたような、水のなかの女性ばかりを描いた絵。近年流行の写実絵画だが、写真を機械的にトレースしただけではないので、いい意味で「非現実感」があり、幻想的だ。ここまでひとつのモチーフに徹するのも気持ちいい。

2016/11/18(金)(村田真)

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