2018年10月15日号
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artscapeレビュー

2017年01月15日号のレビュー/プレビュー

試写『ホームレス ニューヨークと寝た男』

スタイリッシュなスーツに身を包んだ長身でハンサムなファッション・フォトグラファー、マーク・レイ。ニューヨークの街なかでモデルに声をかけて写真を撮り、レストランで食事してクラブで女の子たちと酒を飲み、でも寝に帰るのはビルの屋上だ。朝、シートからはい出してトイレで身だしなみを整え、いざ出勤。昼夜の、というより起きてるときと寝てるときの環境の落差が極端に激しく、これはなかなか勇気と体力のいる生活だ。でも寝てるときは夢のなかだから環境なんてどうでもいいともいえるわけで、本人もきっとそう考えているに違いない。ちなみに、彼の1カ月の生活費は食費450ドル、交際費300ドルなど計1200ドル(約14万円)。いまマンハッタンの平均家賃は1DKで2200ドル(約26万円)もするそうだから、圧倒的にリーズナボー。それにしても本当に実践してるヤツがいるとは! 見ているうちに本当にドキュメンタリーなのかと疑ってしまう、ウソみたいなドキュメンタリー映画だ。なにげにショーンKを思い出した。ちなみに原題は「HOMELESS」ならぬ「HOMME LESS(オムレス)」。

2016/12/02(金)(村田真)

TWS-Emerging 2016 第5期

会期:2016/11/26~2016/12/25

トーキョーワンダーサイト渋谷[東京都]

片貝葉月、新宅睦仁、染谷浩司の3人。片貝はさまざまな日用品や機械の部品を寄せ集めてなんの役にも立たないような、例えば《なみだ流し機》《眉間しわ寄せ機》《貧乏ゆすり機》といった複雑な装身具を組み立てている。本人は「現代実用私的装置展覧会」と称しているが、そんな無用の装置が数十点並ぶさまはある意味感動的ですらある。新宅はコンビニから出る弁当の山を時計にダブらせ、染谷はこれまで描いた作品を並べて「収穫祭」を敢行。今回は全体的にガラクタ的でゴミタメっぽくて好感がもてた。

2016/12/02(金)(村田真)

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池袋チャイナタウン

[東京都]

東北大の留学生が修士論文で池袋の中華街を調査していたことを思い出し、久しぶりに駅の西口北のあたりを散策した。確かに繁華街に混ざって、中華系のお店がいくつか散見される。ただし、観光客向けにはっきりとチャイナタウンのアイデンティティが可視化された横浜の中華街とは全然違う雰囲気で、むしろ本当に中国人向けの感じだ。駅前に戻ると、反外国人のデモに遭遇する。日本を愛するらしい人たちがあんなに汚い日本語を大声でがなりたてるのはどうなのか。

2016/12/03(土)(五十嵐太郎)

BOOK AND BED TOKYO

[東京都]

池袋駅の近くに、インテリアを顕彰するJCD INTERNATIONAL DESIGN AWARDの今年の大賞を受賞した谷尻誠、吉田愛によるBOOK AND BED TOKYOがあったことを思い出し、立ち寄ってみる。基本的にはおしゃれなカプセルホテルなのだが、宿泊しなくても、日中は1時間500円で、本棚が並ぶかわいい空間で休むことができるのは嬉しい。ところで、本のタイトルを眺めていたら、アンソニー・ヴィドラーやマイケル・ヘイズのハードな建築論があった。誰が読むのだろう?

2016/12/03(土)(五十嵐太郎)

フェスティバル/トーキョー16 FM3「Buddha Boxing」

会期:2016/12/02~2017/12/03

あうるすぽっと ホワイエ[東京都]

中国の電子音楽ユニットによる演奏である。2人が座って向き合い、低い卓の上で経文を再生する小型ジュークボックス/ブッダ・マシーンを転用した機械を使う。だが、その配置や編成による音の出方など、じっと観察しても結局わからず、したがって結局はのんびりとアンビエントミュージックに浸る1時間となった。

2016/12/03(土)(五十嵐太郎)

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