2018年04月15日号
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2017年02月15日号のレビュー/プレビュー

マダム・フローレンス! 夢見るふたり

台湾から帰る飛行機で『マダム・フローレンス』を見る。プロットだけなら金の力でセレブの婦人が、伝統の劇場で下手な歌を聴かせるひどい(実)話だが、巧いとは別の、音を楽しむとは何かを考えさせられる作品だった。そして、本当は歌えるメリル・ストリープが絶妙な音痴を演じる技量に感心させられる。ヒュー・グラントの演技もさすがだ。

2017/01/02(月)(五十嵐太郎)

帰ってきたヒトラー

映画館で見逃した『帰ってきたヒトラー』。現代に蘇ったヒトラーがメディアと結託し、モノマネ芸人としてウケていく。最初は笑えるが、現在の外人排斥の風潮とシンクロし、途中から怖くなる。ヒトラーを殺しても、彼はわれわれのなかにいる。敵をつくり、恐怖を煽る革命的な政治家に注意しろというメッセージは、いままさに重要だろう。

2017/01/02(月)(五十嵐太郎)

篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN

会期:2017/01/04~2017/02/28

横浜美術館[神奈川県]

初日ということで、本人の笑える作品解説のトークもあり、予想以上に面白かった。鬼籍に入った著名人、スター、スペクタクル、身体、そして3.11で被災した一般人の写真を、美術館という場を利用し、超巨大プリントで体感させる。なるほど、メディアと時代を意識した写真家である。

2017/01/04(水)(五十嵐太郎)

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5Rooms ─ 感覚を開く5つの個展

会期:2016/12/19~2017/01/21

神奈川県民ホールギャラリー[神奈川県]

5人の作家による個展形式で、最初の3名は工芸的、そして後半の2名は写真と巨大なインスタレーションである。シルクスクリーンで100回もインクを擦り重ねた極小のドット・ランドスケープをつくる小野耕石、大空間で闇の中の難破船のような世界を提示した丸山純子が印象に残った。

写真:上から、小野耕石、丸山純子

2017/01/05(木)(五十嵐太郎)

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総合開館20周年記念 東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13

会期:2016/11/22~2017/01/29

東京都写真美術館[東京都]

スカイツリーを画面の中心に据えながら、各地から撮る佐藤信太郎。平成なのに、昭和的な風貌の人を撮り、キャプションによるツッコミが面白い元田敬三。警備員の仕事をしながら写真を再考する田代一倫。現代建築の入った東京の風景を撮影する小島康敬など。

写真:上から、田代一倫、小島康敬

2017/01/06(金)(五十嵐太郎)

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