2018年01月15日号
次回2月1日更新予定

artscapeレビュー

2017年06月01日号のレビュー/プレビュー

《GINZA SIX》

[東京都]

オープンしたばかりの《GINZA SIX》に寄る。ブランド店は複数階をもつ独立路面店舗のように組み込み、1階は街区に沿って中心軸に通りを貫通させる(駐車場引き込み兼ねる)。2階より上に吹抜け空間を設定し、草間彌生のアートを吊る。ほかに名和晃平ら。谷口吉生事務所が設計に関わり、繊細さと大胆さがある。ところで、建物の角に組み込まれたブランド店、FENDIは、店内の奥の奥のところに、さりげなくローマのEURにあるファシズム期の建築、文明宮殿の写真が展示されていた。なるほど、ローマを拠点とするブランドであり、この店舗の外観もイタリア文明宮殿の反復するアーチをイメージしたものだ。

2017/04/19(月)(五十嵐太郎)

小津和紙

[東京都]

日本橋界隈でほかにも切子のお店が存在し、こちらは関東大震災後の建築らしい。また近くにカッコよく、美しい和紙のお店、小津和紙があって、3階には史料館も併設する。17世紀の創業らしく、街並みは全然変わったが、さすがにこのエリアは歴史がある。もともと伊勢松坂から江戸に来たようで、小津安二郎も松坂出身だったことを思い出す。

写真:上=江戸切子の店、下=小津和紙史料館

2017/04/19(月)(五十嵐太郎)

江戸切子の店 華硝(日本橋旧テーラー堀屋改修)

[東京都]

日本橋本町の「江戸切子の店 華硝」は、三井嶺が手がけた看板建築のユニークな耐震補強である。ジャッキアップし、土台と基礎を一新する。そしてコンピュータで形状を解析した、鋳鉄の門型フレームを連続的に挿入する。フレームは視線が抜ける装飾的にも見える網目をもち、商品の切子と呼応していた。

2017/04/19(月)(五十嵐太郎)

堤加奈恵タペストリー展 Forest of gretel

会期:2017/04/18~2017/04/23

同時代ギャラリー[京都府]

綴織などによる大きなタペストリー作品7点が並んでいる。一番大きな作品は《Forest of gretel》といって、童話の『ヘンゼルとグレーテル』から着想したものだ。深い森の中に一軒家があり、森の木々の中には人間の顔を持つものもいる。土葬された曾祖母を偲んだ《還るところ》、粘菌に着目した《生命力》、画廊の柱にへばりつくように展示された《moss》など、生命や死生観をテーマにしたものが多い。織物は一つひとつの作業を気が遠くなるほど繰り返してつくられるが、大作を7点も仕上げてきた作者の熱意には感心せざるをえない。

2017/04/19(水)(小吹隆文)

東北大五十嵐研のゼミ合宿4 TeNQ テンキュー宇宙ミュージアム

TeNQ テンキュー宇宙ミュージアム[東京都]

その後、後楽園の宇宙ミュージアムTeNQへ。これも東京大学総合研究博物館との連携プロジェクトなのだが、残念ながらデザインは子どもだましで、正直1,800円は高い(IMTやアーキテクトニカが無料なだけに)。さすがにウリの直径11mの足元映像のシアター宙はそれなりのコンテンツだったが、もっと効果的な使い方があるのではないか。

2017/04/21(水)(五十嵐太郎)

2017年06月01日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ