2018年10月15日号
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artscapeレビュー

2017年06月01日号のレビュー/プレビュー

エリオ・ピニョン&アルベルト・ビアプラーナ《CCCB バルセロナ現代文化センター》

[スペイン]

ピニョンらによる《CCCB》へ。道路側からはわからないが、これも中庭側から見ると、大胆なリノベーション建築である。日本で歴史建築に介入する卒計がいつも恐る恐るで、全然手を出さないことが「正しい」と思われているのはなぜかと考えさせられる。企画は写真ではなく、本に注目した写真「集」展である。日本の写真集は、コーナーを設けて、かなりの点数紹介されており、海外において高い評価を得ているようだ。

2017/03/30(木)(五十嵐太郎)

《バルセロナ現代美術館(MACBA)》

[スペイン]

街の中心部に戻り、リチャード・マイヤーが設計した《現代美術館(MACBA)》へ。彼らしく白い建築であり、時間帯によって光と影の状態が変わるル・コルビュジエ流の造形だ。だが、モダニズムの各要素が巨大化し、かなり違う意味が生じている。ちょうどアーティストのアントニ・ミラルダのアメリカ時代の活動を紹介する企画展を開催していた。食をテーマにした作品群であり、展示室内にバーが設けられ、特製コロンブスの卵カクテルを飲む。コレクション展は時間をテーマにしていた。

2017/03/30(木)(五十嵐太郎)

ジャン・ヌーヴェル《ポブレ・ノウ中央公園》、エンリック・ミラージェス&ベネデッタ・タリアブーエ《ディアゴナル・マル公園》ほか

[スペイン]

ジャン・ヌーヴェルによる工場跡地の公園やミラージェスの手がけた公園などを過ぎると、海辺の新しいエリアはさすがに現代建築の見どころが多い。例えば、マテオのコンベンションセンター、ヘルツォーク&ド・ムーロンの巨大な《フォーラムビル》(当初のクラインブルーはだいぶ色褪せていた)、EMBAによる白いビル、《ディアゴナル・ゼロゼロ》、FOAが手がけた海浜公園のランドスケープ、カッコいいラペーニャの土木スケールの太陽光発電の建築とエスプラネードなどである。

写真:左上から、《ポブレ・ノウ中央公園》、コンベンションセンター、《フォーラムビル》、ラペーニャの太陽光発電の建築
右上から、《ディアゴナル・マル公園》、《フォーラムビル》、《ディアゴナル・ゼロゼロ》、海浜公園

2017/03/30(木)(五十嵐太郎)

《Media-ICT building CZFB》《CAN FRAMIS MUSEUM》ほか

[スペイン]

文字どおり、斜めにバルセロナのグリッドを突っ切るディアゴナル通りに沿って、南東へと移動する。市長による都市計画の実験として、自動車の交通を減らすことで、道路上にベンチなどが置かれている「スーパーブロック」を散策し、そのエリアにあるクラウド9によるハイテクの皮膜建築、《メディアICT》や、BAASアーキテクツによる《CAN FRAMIS MUSEUM》などを見学する。

写真:左上=スーパーブロック 右上・中=《Media-ICT building CZFB》 下=《CAN FRAMIS MUSEUM》

2017/03/30(木)(五十嵐太郎)

ジャン・ヌーヴェル《トーレ・アグバル》

[スペイン]

ジャン・ヌーヴェルのカラフルなタワー、《トーレ・アグバル》は、バルセロナのランドマーク的な建築になっているが、近づくと、全然スケール感がわからなくなる不思議な建築である。周囲にはデヴィッド・チッパーフィールドほか、現代的なビル群が並ぶ。また近接して、工事が続くなかつねに変化していく、とりあえず公園といった場があり、なかなか面白く、ゆるい空間の活用法で感心する。卓球台のほか、バルセロナ発のサッカー卓球台も置かれていた。

2017/03/30(木)(五十嵐太郎)

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