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ユトリロ展 特別展 正宗 日本刀の天才とその系譜 疾走するアート――フェーラーリ&マセラティ |
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主催=日本経済新聞社ほか | |||||||||
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ユトリロ展 モーリス・ユトリロ(1883年―1955年)は女流画家シュザンヌ・ヴァランドンの私生児として、パリのモンマルトルで生まれました。印象派を初め、多くの芸術家たちが闊歩したモンマルトルで育ったユトリロでしたが、絵筆を取ったそもそものきっかけは、寂しさゆえに陥った、アルコール依存症の治療のため、という一種の気晴らしに過ぎませんでした。しかし、ユトリロの描いたパリ、中でも生まれ育ったモンマルトルを描いたその作品は、孤独な内面を反映したかのように、深い哀愁と詩情が漂い、今もなお、見るものの心を捉えているのです。この展覧会では、まだ絵を描きはじめて間もない初期の作品から、ユトリロの代名詞とも言える白の時代の作品、そして画壇の流行児として名声を得、次第に華やかさを増していった晩年の作品まで、日本初公開のものを含む、約80余点を展示し、モンマルトルの画家ユトリロの、憂愁から栄光までの生涯に迫ります。
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特別展 正宗 日本刀の天才とその系譜 「正宗」は鎌倉時代末期、幕府の所在地であった相模国鎌倉で活躍した刀工で、その豊かな創造力により煌めく沸(にえ)の表現に工夫を凝らし、人々を魅了する名刀を作りだしました。鎌倉時代の中頃には、すでに京都や備前などの地方で優れた刀工が輩出していました。正宗の作品にはそれらに見られない新しい技法が取り入れられていて、伸びやかな曲線と静謐な姿のなかに、躍動感が秘められているのを見ることが出来ます。 今回は、正宗の師匠たち、その弟子たち、さらに正宗の再現に努力した江戸時代の刀工たちの作品50余点を一堂に展示することで、正宗の存在とその魅力を御覧頂きたく存じます。
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疾走するアート――フェラーリ&マセラティ 人間の直感、情熱、技術を極めることによって、フェラーリとマセラティはまさに普遍的な憧れのオブジェクトとなりました。その個性的なデザイン、スピードと躍動感は世界中の人々を魅了せずにはおきません。スピードとダイナミズムを内包するデザイン、ハイテクノロジー、情熱豊かな人間の発想と究極の手仕事の類まれなる融合はまさに芸術と言えるものでしょう。 東京都現代美術館で開催される本展覧会は自動車ショーとは一線を画し、イタリアの創造性を代表するフェラーリとマセラティをアートの視点から紹介しようというものです。展示の根幹をなすのは、もちろん、F1レース優勝車、GTカーとして歴史に名を残す車や世界に唯一の特別モデルなど約20台の完成されたアートとしての名車の数々ですが、ほかにピニンファリーナ、ジウジアーロといったデザイナーのオリジナルドローイング、図面、木型や現代彫刻を彷彿させるエンジン、ボディパーツ、映像資料なども創造の過程を示す魅力的なアイテムとして展示されます。 また、F1の最新テクノロジーが導入された次期最新モデルのフェラーリFXを実物大スケールで展示するとともに、2002年オーストラリアグランプリで優勝を飾ったF1マシンも展示される予定です。 本展覧会は、フェラーリ社、フィアット社をはじめとする関連機関の全面的な協力のもと、日本におけるイタリア2001―2002年のフィナーレを飾る展覧会として特別に企画された世界でも初の試みであり、それを日本で開催することはまさに画期的なことと言えましょう。
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