企業の社内意識と社外からの企業イメージの同一化を図り、企業の経営環境に対応した存在基盤を確立するための経営戦略として採用される。主にグラフィカルなロゴやシンボルマークを指し、その発祥は19世紀のドイツのデザイナー、P・ベーレンスのデザインした電化製品メーカーAEGのマークとされている。コカ・コーラは企業ロゴが一般化する前にデザインされ、現在も使用されているものの一例。
1950年代よりアメリカでコーポレイト・アイデンティティ(CI)のデザインそのものが職業とされはじめ、E・ノイズとP・ランドがデザインしたIBMのロゴが、この種のデザインの手本とされている。本来は、進展する情報化社会/成熟化社会のなかで、企業の存在価値をを確立し、市場競争力をつけるためのCIは、1990年頃より日本でブームとなったが、たんなるマークの刷新に終わってしまった例も多い。現在では、CIよりBI、つまりブランド・アイデンティティの確立が注目されている。
(紫牟田伸子)
関連URL
●ベーレンス http://www.archINFORM.de/arch/418.htm
●AEG http://www.aeg.de/
●コカ・コーラ http://www.cocacola.co.jp/
●ランド http://www.dnp.co.jp:80/jis/gallery/ggg/ga/paul/paul.html
●IBM http://www.ibm.co.jp/
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