バレエにおける踊りの最小構成要素であるステップと踊りの形態、ダンスの性質を表わす場合がある。
足の動きを意味することが多いが、その時々によって広義にも使われる。
例えば、パ・ド・ブーレ、パ・ド・シャというような使い方の場合は特定の形態を持ったステップを意味する。しかし、パ・ド・ドゥ、パ・ド・キャトルというように用いられる場合は何人かのダンサーによるダンスの形態を意味する。例えば一番有名なグラン・パ・ド・ドゥは、男女一人ずつのダンサーによる導入部、それぞれのアダージオ、二人のヴァリエーション、女性のヴァリエーション、二人のコーダを包括した一連の踊りを意味する。また、パ・ド・ペイザンヌ等そのダンスの性質を意味することもある。
(芳賀直子)
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