1992年に、台北市立美術館を会場に始まったビエンナーレ。当初は地元の公募展の性格が強かったが、新たに同館館長となった林曼麗の英断により、4回目にあたる1998年より国際展となった。第4回は、総合コミッショナーに南条史生を迎え、総合テーマ「欲望場域(Site
of Desire)」のもとに、東アジア諸国から、36名のアーティストが参加した。美術館の周囲には、広告を募集し掲示する中国の蔡國強のプロジェクトが行なわれ、オープニングでは、同じく蔡國強が大量のロケット型花火を打ち上げた。日本からは、台北の女性を撮った《アラキネマ》を展示した荒木経惟、水玉の風船を浮かべた草間彌生、布団を積み上げるインスタレーションを制作した小沢剛、木製の花を展示した須田悦弘など、
9組が参加した。
(鷲田めるろ)

関連URL
●蔡國強 /museum/nmp/nmp_j/people/c-guoqiang.html
●荒木経惟 /museum/nmp/nmp_j/people/n-araki.html
●草間彌生 /museum/nmp/nmp_j/people/y-kusama.html
●須田悦弘 /museum/nmp/nmp_b/gallery/shokudo/suda_j.html
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