2019年08月01日号
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インターナショナル・スタイル

International Style

1920年代から50年代にかけて現われた建築様式のこと。この言葉は、ヴァルター・グロピウスや、ニューヨーク近代美術館で32年に行なわれた建築展「モダンアーキテクチャー」を契機に刊行された、フィリップ・ジョンソンとヘンリー=ラッセル・ヒッチコックの『インターナショナル・スタイル──1922年以降の建築』によって定着した。日本では「国際様式」とも呼ばれる。装飾を排除し、シンメトリーよりもバランスを重視、量感よりも空間感覚で建築を捉えることによって、個人や地域の特殊性を超える、世界的に共通する様式の創造を目指した。合理主義かつ機能主義的で、凸凹のない鉄筋コンクリートのキュービックな建物本体、フラットな陸屋根(ろくやね)、連続するガラスのカーテン・ウォールなどを用いた、直線的な表現を特徴とする。代表例としては、ミース・ファン・デル・ローエの一連の作品が挙げられる。次第にこの様式は典型的なモダニズム建築としての地位を獲得し、後のポストモダニズム建築にとって克服すべき権威となった。

著者: 金相美

参考文献

  • 『国際建築』(バウハウス叢書), ヴァルター・グロピウス(貞包博幸訳), 中央公論美術出版, 1991
  • 『インターナショナル・スタイル』(SD選書 139), P・ジョンソン、H・R・ヒッチコック(武澤秀一訳), 鹿島出版会, 1978
  • 『「インターナショナル・スタイル」の研究』, 佐々木宏, 相模書房, 1995

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