2019年06月01日号
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ファイブ・ポインツ・エアロゾル・アートセンター

5 Pointz Aerosol Art Center, Inc.

ニューヨーク市ロング・アイランド・シティに位置する、グラフィティを中心としたストリート・アートの屋外展示施設。1993年にパット・ディリッロによって創設されたファン・ファクトリーは、合法的に作品展示ができる場をグラフィティ・ライターに与えることで、ヴァンダリズムの縮減を狙ったプログラム「グラフィティ・ターミネイターズ」を実施したが、その後、数年にわたり閉鎖していた。メレス・ワンの名前で知られるグラフィティ・ライター、ジョナサン・コーヘンが2001年に同所をファイブ・ポインツ・エアロゾル・アートセンターとして再設し、現在も管理・運営している。全米をはじめ世界中からグラフィティライターが集まるメッカであり、1ブロックにわたる巨大な建物の19,000平方メートルにおよぶ壁面には、つねに数百もの色彩豊かなグラフィティがかかれ、また定期的にかき換えられている(ステイ・ハイ149やコープ2、タッツ・クルーといった、グラフィティ勃興期から活動するニューヨークの伝説的なグラフィティ・ライターたちのマスターピースもそこに含まれる)。建物の窓や柱などの構造/秩序に寄り添いながら無数のグラフィティが整然と並ぶその景観は、建築的な観点からいって興味深いだけでなく、グラフィティの視覚的イメージが都市空間のなかでどのようにアーカイヴされ、データベース化されるかという点でひとつの極端なモデルを提供してもいる。また、すぐ横にはMoMA PS1(旧P.S.1 Contemporary Art Center)がある。

著者: 大山エンリコイサム+荏開津広

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