2019年09月15日号
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ポリカーボネート

Polycarbonate

ドイツのバイエル社が開発したプラスチックの一種。ガラスに匹敵する透明性をもちながら軽量であり、かつガラスよりも優れた耐衝撃性、加工性をもつといった特性があり、建築の内外装に使用される。一般的に「ポリカ」と省略して呼ばれ、建築材料としては平板材のほか、波板材や中空材などが最も一般的である。ヨーロッパでは住宅から大規模建築までに広く使用されており、ヘルツォーク&ド・ムーロンが外装材として全面に中空ポリカーボネートを使用した《ラバン・ダンス・センター》(2003)や、波板ポリカーボネートを多用するラカトン&ヴァッサルの建築群などが有名である。一方で、ガラスに比べ耐熱性能が劣っているため、日本国内では法的に不燃材料として認定されておらず、使用できる場所や用途が限定的であり、倉庫や、水泳場などの体育施設に使用されるケースが多い。伊東豊雄による《福岡アイランドシティ中央公園中核施設ぐりんぐりん》(2005)は、地盤沈下の予想される敷地に建つため、軽量でかつガラスに比べ変形に強いという理由から、一見ガラスのように見える外壁に、透明のポリカーボネート板が採用されている。

著者: 有山宙

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