2019年06月15日号
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CIAM(近代建築国際会議)

CIAM(Congrès International d'Architecture Moderne)(仏)

近代建築国際会議CIAM(Congrès International d'Architecture Moderne)は、近代建築と都市計画の理念の追求を目的として、ル・コルビュジエやジークフリード・ギーディオンらによって組織され、1928年スイスのラサラにて、ヨーロッパの28人の建築家が参加して発足した。CIAMは近代建築の規則を定形化したというだけでなく、世界を改善するための経済的、政治的手法として、建築のデザインを取り入れたという観点でも、建築業界のみならず大きな影響を与えた。特に32年の第4回会議で定められたアテネ憲章は、世界中の都市計画に多大なる影響を与え、同時に、その機能主義に対する批判を受けることにもなる。56年ユーゴスラビアのドブロヴニクにて開催された第10回会議で、アリソン&ピーター・スミッソンを中心とした若い世代の建築家グループ、チームXが、機能主義的な建築や都市計画の批判から、動的な建築・都市計画を提唱するなど、内部分裂によってCIAMは事実上解体した。CIAM設立の主要メンバーであったル・コルビュジエは、その前年に会議で英語が使用される機会の増加などに不満を示して脱退している。

著者: 有山宙

参考文献

  • DEFINING URBAN DESIGN: CIAM Architects and the Formation of a Discipline 1937-69, Eric Mumford, Yale University Press, 2009
  • THE CIAM DISCOURSE ON URBANISM 1928-1960, Eric Mumford, The MIT Press, 2000
  • 『現代建築の創造 CIAM崩壊以後』, 黒川紀章, 彰国社, 1971
  • 『新建築体系 建築概論』, 大江宏, 彰国社, 1982
  • 『現代建築史』, ケネス・フランプトン(中村敏男訳), 青土社, 2003

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