『秘密基地ヲ作ロウ。瓦版』を4号分を昨日までにアップしました。これらは今回のワークショップに参加した子どもたちに配ったものです。
編集長はワークショップメンバーの明貫紘子さん。彼女はメディアアートのキュレーションや研究をしている方です。そして記事は村上祐資さんが書き、私は基本テンプレートのデザインと4コマ漫画の方を担当させてもらいました。
4コマ漫画のネタが全く思いつかなくてめちゃくちゃ苦しみました。デザインの仕事はさせてもらっているとはいえ、4コマ漫画を書いたことがなかったので良い経験でした。
実は、私は個人的に最初この瓦版を作ることに乗り気になれませんでした。このモノや情報が溢れる時代にチラシやプリントとというモノに対する価値観にピンとこなかったのです。
家のポストに入っているピザのチラシや、街で手渡されるチラシ・・・。個人的にうっとおしいと感じてすぐにゴミ箱行きさせてしまいます。(ピザのチラシだって、同業種のプロのデザイナーさんが命欠けてデザインしているのは分かるのですが・・・。)この出版不況といわれたり、新聞を読まなくなったこの時代に「新聞」形式のものが、昨今のデジタルネイティブな子どもたちにちゃんと届くのな、と不安だったのです。
実際、目の前で配ったところ、子どもたちは誰も忘れずにランドセルに入れて帰ってくれました。(デザイナーにとって、やはり目の前で放置されていたりすると結構ショックだったりするものですw)
だから本当に嬉しかったですね。
そして思い出しました。小学校の時に貰っていたプリントや連絡帳のことを・・・。先生に口うるさく親に必ず渡すようにと言われたプリントの数々を。そして連絡帳の先生の書いてくれた一言を・・・。親と先生は子どもを伝書鳩にコミニケーションとっていたんですね。それは今も巣鴨小学校では続いていそうです。
しかし風の噂によると最近の中学生などは、家に帰るとSkypeで友だち同士会話したり、宿題をDropboxで共有している子たちもいるようです。これからのデジタルリソースはどんどんと小学生や幼稚園児でも扱えるUIデザインになってきているのは確かだと思います。
それが良いことなのか悪いことなのかわかりません。
仕事柄、iPhone、iPadやソーシャルにおいてのデザインをやっている身としては、それが最終的には良いことだと言ってもらえる一端になれるよう努力したいですね。コミュニケーションの伝達手段の変化。巣鴨小学校では問題なく機能していたと思いますが、もしかしたら昨今の学校問題の一部に上げられている原因のひとつかもしれない、と思ったりもしました。
何故なら、自分の昔のことを考えると、この瓦版も誰かのランドセルのそこでぐちゃぐちゃになっているんかもしれないからです(笑)
とはいえ、最終5号も子どもたちに届ける予定で製作中です!ぐちゃぐちゃポイっとされないように頑張ります!