みなさん、こんにちは。5月からこのブログを担当する、須川咲子です。初めまして。
今回、アートスケープの方に声を掛けていただいて、京都でhanareというグループ/プロジェクトのことと、hanareともたまに交差しながら続けている、イスラエル・パレスチナ問題を扱ったプロジェクトの話を書く予定です。
その前に、お前は誰やねん?と思われている方が99%だと思うので、簡単に自己紹介します。
私は京都でhanareというプロジェクトを、高橋由布子、石田奈穂、山崎伸吾というコアメンバーと、メンバー的な仲間達と一緒に運営しています。2006年から毎週月曜日にメンバーの自宅を開放し、友人や知人に定食やドリンクを提供する喫茶を始めました。食事を囲みながらただ話しをするだけの日もあれば、ゲストを招いてレクチャーやワークショップをしたり、去年は背伸びをして海外からゲストを招聘し、大きなイベントを開催したり、レジデンスを始めたりしました。hanareの課題は、「社会で細分化してしまっているいろんな分野を繋ぎあわせること」「大嫌いな今の経済・政治システムにできる限り回収されないこと→インディペンデントであることによって批評性を持ち続けること→公共性を保つこと」「大きな青写真を言葉にすることや、いろんな形で表現することも大事にしながら、その大きな青写真を日々の生活で実験・実践することをあきらめないこと」です。ざっくりいうと、この社会を変えるためにクールで素敵で効果的な方法を編み出し、自分たちや周りの人がまずその面白い方法の実践者になることを目的にしています。
今までhanareは、ばかでかい目標を掲げながらも、その実践の場は自分たちの日々の生活と毎週月曜日にオープンする喫茶に限定されていて、一緒に活動をしていく仲間も、職業的には多様であっても、ある程度興味関心を同じにする同世代が中心でした。今年新しい場所に移動することをきっかけに、hanareの2ndフェーズ、21世紀的「公民館(Culture & Social Center)」を作るというアイデアを形にしていく作業ををスタートさせようと思ってます。自分たちの働き方をまな板に載せ、小さな経済のあり方を実験したり、自分たちとは異なる政治的・経済的利害を持つ人たちと関わっていくこと、参加を中心とする最小単位の民主主義を実践すること、生活に関わること全て(食、芸術、思想、身体、政治/ 経済、建築、音楽、他全部)がもっとダイナミックに混ざりあうこと等々。。。を考えてます。
hanareを紹介してみましたが、余計意味不明になっている可能性大ですね。。。とはいえ、偉そうなことを言ってるわりには、日々迷いながらやっているので、私自身もhanareを説明する時に言葉に詰つまり「いろいろやってるんです!」と言い放って説明を放棄することが多々あります。なので、次のブログからは、過去と現在進行中のhanareの活動と「公民館」を作っていくための準備作業をなるべく具体的に紹介することで、全体像がもう少しだけクリアになればと思ってます。その過程で、アートに興味をもっている人のためのサイトで、アートから出発していない私(たち)にとっての創造性とは何なのか?ということも考えていこうと思ってます。