「何かについてのスタディ」
無名だけれどすてきな雰囲気をもう一度思い出すための方法を探すこと。
その雰囲気の何について気になるのかがそのときに分からなかったとしても、それを大切なこととして扱い覚えておくことは無価値ではないと思う。
こんにちは、みなさんはじめまして。
狩野哲郎ともうします。 作品をつくっています。
このブログでは3ヶ月のあいだに移動した先で日々撮影したスナップと過去5年くらいのあいだに撮影したスナップをおりまぜて、ちがう時間/ちがう場所の風景のつながりをさがす実験をしてみたいと思っています。
主に現地滞在制作型のインスタレーションを発表することが多いので、展覧会のたびにさまざまなところに赴きます。 そうして滞在しているあいだは、旅行で訪れるよりもすこしだけ近く、住まうよりもすこしだけ遠くからその場所の風景をながめているような、あいまいな距離を感じることがあります。 そもそも見たことのない風景に対する想像力はきっと限られていて、いつも僕の前には突然にあらわれて、わからないままに写真をとってしまいます。
そうして集まった、何かすてきな風景のことはすぐにはわからないのだけど、突然にちがう時間/ちがう場所の風景とつながるような気がすることがあるのですが、いままではそれをならべてみることはしてきませんでした。 アーカイブはFlickrというサイトにアップロードしてあるのですが、意識的に連想ゲームのような感覚でここ数日とここ5年を往復しながらならべます。 明日から、どんな風景があらわれるかまだわからないし、そこからどんな風景を思い出すかはまだわかりません。 けれど、そんなふうにして3ヶ月後にたち現れるであろうシークエンスはすてきなものになるであろう予感はしているのです。
どうぞよろしくお願いいたします。