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沖縄の美術シリーズ2:60年代を駆け抜けた画家の軌跡「安谷屋正義 展──モダニズムのゆくえ」

最終更新日:2010年12月15日

戦後の沖縄美術界において燦然と輝き、将来を嘱望されながら46歳で急逝した画家、安谷屋正義の企画展を開催します。
安谷屋正義は東京美術学校の図案科に学び、戦後首里に開設された美術村ニシムイにおいて美術家として出発しました。安谷屋は、「五人展」や「創斗会」などの絵画グループを組織し、絵画論等を展開し、次の世代に引き継いだ美術家です。初期は具象的表現を模索し、50年代から構成的になり、58年には代表作「塔」を発表し、60年代には「滑走路」「望郷」など時代の象徴となるような作品を生み出しましたが、67年に急逝します。
安谷屋正義は美術だけではなく、広く沖縄の文化・社会・政治にも数多く言及しました。その当時影響を受けた人々には神話的な作家でありながら、1960年代生まれ以降の人々には、その作品や人物はほとんど知られていません。本展ではその時代のテキストも紹介します。安谷屋は油彩画と同じく水彩・エスキースも重要なものとして制作しました。彼にとってエスキースは油彩画制作のための単なる習作にとどまらず、ひとつの完結した世界を構成しています。本展は油彩、水彩、エスキース等で安谷屋正義の全体像に迫ります。

会場
沖縄県立博物館・美術館(沖縄県那覇市おもろまち3丁目1番1号)
会期
2011年1月19日(水)~3月13日(日)
入場料
一般=800(640)円、高大生=500(400)円、小中生=300(240)円
*( )内は20人以上の団体料金
*障害者とその介護者は半額(要障害者手帳)
休館日
月曜日(1月25日は休館)
開館時間
10:00~18:00(金・土曜日は20時まで)
*入館は閉館の30分前まで
問い合わせ先
098-941-8200(沖縄県立博物館・美術館)
主催
沖縄県立博物館・美術館 沖縄県教育委員会