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ヴェネツィア・ビエンナーレで日本館が特別表彰
最終更新日:2013年06月04日
2013年6月1日に開幕した第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展(ヴェネツィア、イタリア)の国別参加部門で、日本館が特別表彰されました。美術展で日本館として特別表彰を受けたのは、初めてのことです。
今年の日本館は、蔵屋美香学芸員のキュレーションにより田中功起が出品しました。展示は、「抽象的に話すこと—不確かなものの共有とコレクティブ・アクト」というタイトルで、「9人の美容師が1人の髪を切る」、「5人が同時にピアノを弾く」などの共同作業を扱った作品により、東日本大震災後、「他者の経験を自分のこととして引き受けることはいかにして可能か」を問うものです。これが、「恊働の可能性に対する深い考察」(選考委員会が発表した授賞に関するステートメントによる)として評価されたとのことです。
受賞についての田中功起のコメント:
「受賞できてとてもうれしく思います。この賞は、この日本館のプロジェクトに関わったすべての人たちのものです。ぼくらがこの展示を通して目指したことは、人びとの協働が生み出す可能性へのささやかな提案です。それがたとえはかない理想だとしても、ぼくらは少しだけ楽観的な態度でもって、この社会に、この世界に働きかけていくべきだと思います。」
第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ
会期:2013年6月1日~11月24日
http://www.labiennale.org/en/art/ (英文)
第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館サイト
http://2013.veneziabiennale-japanpavilion.jp/index.html