アートフラッシュニュース
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「ディン・Q・レ:明日への記憶」展のボランティア募集
最終更新日:2015年04月10日
7月25日(土)より、森美術館で開催される「ディン・Q・レ:明日への記憶」展での作品にかかわるボランティア(写真のアーカイブ作業)を募集しています。
ディン・Q・レのインスタレーション作品《消去》は、幼いころにベトナムからタイを経由してアメリカへと渡ったアーティストが、難民としての自分自身の出自を題材に制作した作品です。一面に敷き詰められた写真は、主にホーチミン市のアンティーク店で作家が購入したものです。多くはベトナム戦争の只中、国外へ亡命した人々が置いていったものだと言います。その一枚一枚をアーカイブすることで、小さな写真に秘められた、亡命を余議なくされ、祖国を後にした人々の個人的な思い出を呼び起こそうとする作品です。
ボランティアの方々には、展示空間に敷き詰められた写真をスキャンし、ウェブ上にアップロードしていただきます。作業は作品の一部として、展示室内にて、美術館の開館中に行われます。特別な技術や資格は必要ありません。簡単なコンピューターの作業ができる方なら、どなたでも大歓迎です。
■お申し込み条件と方法
(1) 展覧会会期中[7月25日(土)~10月12日(月・祝)]、作品内の大量の写真を1枚ずつスキャンし、ウェブ上にアップロードするアーカイビング作業のお手伝いをお願いします。
(2) 特別な資格、技術は必要ありません。
(3) 会期中、平日14:00~18:00、土日11:00~14:00、14:00~18:00のうちで、ご都合の良い時間帯をお選びください。定期的、あるいは複数回担当していただける方を優先します。
(4) 1日1,500円(交通費等含む)をお支払いします。
(5) お手伝いいただく時間や回数によって、展覧会カタログ、招待券を差し上げます。
(6) 応募者多数の場合には、選考となる場合もありますので、予めご了承ください。
(7) 展覧会開幕前に説明会を開催いたします。ボランティアに選ばれた方は必ずご参加ください。日程は追ってお知らせいたします。
※申込受付期間:3月31日(火)~5月31日(日)
※お申し込み方法:下記、「参加申し込みフォーム」からお申し込みください。
□「ディン・Q・レ:明日への記憶」展について
ディン・Q・レはカンボジアとの国境付近のハーティエンに生まれ、10歳の時、ポル・ポト派の侵攻を逃れるため、家族とともに渡米しました。写真とメディアアートを学んだ後、ベトナムの伝統的なゴザ編みから着想を得た、写真を裁断してタペストリー状に編む「フォト・ウィービング」シリーズ(1989年~)を発表し、一躍注目されることになります。また、レは綿密なリサーチとインタビューに基づき、人々が実体験として語る記憶に光を当てます。国際舞台への出世作となった映像インスタレーション作品《農民とヘリコプター》(2006年)では、自作のヘリコプターの開発に挑むベトナム人男性を中心に、ベトナム人と戦争との複雑な関係を巧みに描き出しました。
ベトナム戦争終結から40年、日本にとっては戦後70年の節目を迎えたいま、国家や社会の「公式な」歴史の陰で語られることのなかった市井の人々の名もなき物語を読み直しつつ、アートと社会のより密接な関わりを探ることはきわめて重要な課題ではないでしょうか。本展ではディン・Q・レの作品とユニークな活動を通して、私たちの過去と現在、そして未来について考えます。
- 会場
- 森美術館
(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階) - 会期
- 2015年7月25日(土)~10月12日(月・祝)
- 休館日
- 会期中無休
- 開館時間
- 10:00~22:00(火曜日のみ、17:00まで)
*ただし9月22日(火・祝)は22:00まで - 問い合わせ先
- 森美術館
E-mail: dql-volunteer@mori.art.museum - 主催
- 森美術館
- ウェブサイト
- http://www.mori.art.museum/contents/dinh_q_le/
- 参加申し込みフォーム
- :https://f.msgs.jp/webapp/form/13445_dxt_608/index.do