アートフラッシュニュース

高知県立美術館　春の定期上映会

格差社会と言われる現代、幼児虐待や所在不明児童などが増加し、子どもたちを取り巻く状況はますます悪化しています。未来社会を生きる子どもたちが、幸せに社会の中で生きていくためにはどのような社会を私たちが作り、受け渡していくことができるのかを上映作品を通じて考えます。
この定期上映会は「ゴー・ビトゥイーンズ：こどもを通して見る世界」展の関連上映会です。“大人が線を引き、区別をつけるこの世界は、子どもたちにとっては必ずしもはっきりと分断されたものではなく、子どもたちは異なる国と国、文化と文化の間、そして現実と空想の世界を、自由に行き来することのできる力を持っているという”という趣旨のもと開催される展覧会の世界を新たな視点で見つける事も出来ると思います。 今回の上映会では、失われてしまった日本の風景の中にあった、様々な形の差別を描く日本映画から、苦難の歴史によって苦しむ子ども、そして未来の主人公と真剣に向き合う人々まで、過去から現在へと続いていく未来の主人公となる子どもたちの世界を考えます。

5月16日（土）
□Ａプログラム
10:00～11:20「イーダ」監督：パヴェウ・パヴリコフスキ　80分
11:30～13:38「パリ20区、僕たちのクラス」監督：ローラン・カンテ　128分

□Ｂプログラム
10:00～11:19「秋立ちぬ」監督：成瀬巳喜男　79分
11:25～13:21「キクとイサム」監督：今井正　116分

5月17日（日）
□Ｂプログラム
14:30～15:49「秋立ちぬ」監督：成瀬巳喜男　79分
16:00～17:56「キクとイサム」監督：今井正　116分

□Ａプログラム
14:30～15:50「イーダ」監督：パヴェウ・パヴリコフスキ　80分
16:00～18:08「パリ20区、僕たちのクラス」監督：ローラン・カンテ　128分