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未来食 食に関する3つのストーリー展

最終更新日:2015年09月03日

「クリエイションの未来展」 第5回清水敏男監修
未来食 食に関する3つのストーリー展
謝琳+間島領一+品川明

この度は3人の登場人物、2人のアーティストと1人の研究者がそれぞれの「未来食」について語るという企画である。食べ物が腐敗しない時代の先にどのような「食」が可能なのだろうか。(監修者清水敏男からのコメントより)

会場では、謝琳氏による写真作品と、間島領一氏による立体作品を展示します。
両氏とも長年にわたり「食」を創作のテーマのひとつとして取り上げてきました。謝琳氏の作品「Dune」は、発砲スチロールを躯体に砂糖と卵白でつくられたインスタレーションを撮影したものです。謝琳氏はこれまでも、お菓子で部屋の一部を実寸大に構築した「Mellow House」や私たちがいつも食べ慣れている食品を別の色彩に替えて提案する「晩餐会」など、「食」の視覚的、文化的イメージを覆すことを作品の手法としています。
本展では、正と負の両義的なイメージを持つ砂糖をテーマにした作品を展示します。砂糖でつくられた都市や自然の光景に人間の恣意を重ねます。
間島領一氏は、TVを観ながらラーメンを食べる個食を風刺した「ヌードルボーイ/ガール」、ブロイラーやクローン、遺伝子組替をテーマにした「食欲連鎖」展など、カラフルでポップな明るさの中に批判とユニークさがあふれた作品を制作してきました。特に、離乳食の子供と流動食の老人を同時に扱っ た「まんま」(幼児語でママと食べ物を指す同音語)では、生と死の中での「食」を提示して強い印を残しました。
本展では、人間の欲望が際限なく拡張していくことをテーマとした作品を展示します。
品川明氏は、農学博士として「味わい教育(フードコンシャスネス論)」を専門に、環境教育、水圏生物化学・生理生態学などを研究範囲としており、しじみやアサリの研究者としても生息環境の重要性を説いています。
本展では、会場でメッセージやコメントをパネル展示するほか、トークイベントを複数回開催します。

■ トークイベント 謝琳(美術作家)×間島領一(美術作家)×品川明(農学博士)
2015年10月5日(月)19:00〜20:30
※要予約(電話またはホームページから)
※この他にもトークイベントを開催予定。詳細は当イベントのウェブサイトをご参照ください。

□ LIXILギャラリー新企画「クリエイションの未来展」について
LIXILギャラリーは2014年9月より、新企画「クリエイションの未来展」を開催しています。日本の建築・美術界を牽引する4人のクリエイター、清水敏男氏(アートディレクター)、宮田亮平氏(金工作家)、隈研吾氏(建築家)、伊東豊雄氏(建築家)を監修者に迎え、それぞれ3ケ月ごとの会期で、独自のテーマで現在進行形の考えを具現化します。

会場
LIXILギャラリー2
(東京都中央区京橋 3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F)
会期
2015年9月3日(木)〜11月24日(火)
入場料
無料
休館日
水曜日、9月23日(祝)、11月22日(日)
開館時間
10:00~18:00
問い合わせ先
LIXILギャラリー2
Tel. 03-5250-6530
主催
LIXILギャラリー
ウェブサイト
http://www1.lixil.co.jp/gallery/contemporary/detail/d_003306.html