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美術評論家連盟 2016年度シンポジウム「美術と表現の自由」

最終更新日:2016年07月05日

このたび国際美術評論家連盟日本支部では美術と表現の自由に関するシンポジウムを開催いたします。
本シンポジウムは、ろくでなし子氏の逮捕とそれに続く裁判、愛知県美術館に展示された鷹野隆大氏の作品に対する愛知県警察からの撤去指導、そして東京都現代美術館による会田家の作品撤去または改変要請をはじめ表現の自由が問われる事件が近年つづけて起きたことをうけ企画されました。
日本国憲法第21条には「表現の自由」と「検閲の禁止」が明記されていますが、美術における表現の自由は、事件として公になったものから事件化に至らず「自主規制」によって水面下に消えたものを含めさまざまな制約を受けてきました。
美術評論家連盟の会員は美術表現の当事者として美術表現の自由を擁護し推進する立場にあります。公権力、スポンサーシップ、禁忌、自主規制を促す暗黙裡の強制など性質を異にする制約のなかでどのように美術表現は自由を確保するのか。それらの制約の構造と性質を分析し、歴史を参照しつつ、さらなる「美術表現の自由」へと歩みを進めることを本シンポジウムは目指します。

プレスリリースより)


前半|事例発表(5名・各15分)

(登壇予定順・敬称略 *は美術評論家連盟会員)

林道郎(上智大学国際教養学部教授。美術史および美術批評)*
土屋誠一(美術批評家。沖縄県立芸術大学美術工芸学部准教授)*
中村史子(愛知県美術館学芸員)
小勝禮子(近現代美術史、ジェンダー論、美術批評。元栃木県立美術館学芸課長)*
光田由里(美術評論家。富山県立近代美術館、渋谷区立松濤美術館学芸員を経て DIC 川村記念美術館学芸課長)*

後半|パネルディスカッション

パネリスト|小勝禮子、土屋誠一、中村史子、林道郎、光田由里
モデレーター:清水敏男(美術評論家、学習院女子大学教授)*

会場
東京都美術館 講堂
(東京都台東区上野公園 8-36)
会期
2016年7月24日(日)13:00〜17:00(12:30開場)
入場料
無料
定員
210名
申込
不要・当日先着順
主催
美術評論家連盟
問い合わせ先
美術評論家連盟 事務局(担当 山内舞子)
MAIL:aicajpn@gmail.com
ウェブサイト
http://www.aicajapan.com/index.htm
*美術評論家連盟による東京都現代美術館館長宛ての質問状も、ウェブサイトに掲載されています。