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角川映画の40年

最終更新日:2016年07月23日

映画は、映画会社が作るもの──40年前、そんな常識に真っ向から挑み、瞬く間に日本映画の勢力地図を塗り替えたのが《角川映画》でした。出版社の角川書店を母体に創始された《角川映画》は、巨匠市川崑監督を迎えた『犬神家の一族』(1976年)で表舞台に登場、横溝正史の原作もベストセラーに押し上げました。その後もミステリーやハードボイルド小説を次々と映画化し、角川春樹社長のもと、映画と原作書、さらに主題歌も含めたメディアミックスの広報戦略によって、『人間の証明』(1977年)、『復活の日』(1980年)などヒット作を連打しました。1980年代に入ると『セーラー服と機関銃』(1981年)、『時をかける少女』(1983年)などを発表して薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子などのアイドル女優を輩出、さらにはアニメーション映画にも進出して若い世代を映画館に呼び寄せます。1990年代中期からは新たに角川歴彦社長のもとで再生、『失楽園』(1997年)や『リング』(1998年)など数々の話題作の中心となって、盛んな映画作りを今も続けています。
本展覧会「角川映画の40年」は、日本社会に国民的なセンセーションをもたらした《角川映画》の足どりを、当時の華やかな宣伝資料などを通じて振り返ります。思い出深い作品と再会を果たすとともに、現代の日本映画を再考するきっかけにしていただければ幸いです。

(プレスリリースより)
©KADOKAWA

トークイベント

《角川映画》─宣伝の現場から

日程:8月20日(土)
講師:野村正昭氏 (映画評論家、元《角川映画》宣伝担当)

《角川映画》はミステリ映画をどう変えたか

日程:9月24日(土)
講師:中川右介氏 (評論家・編集者、「角川映画1976-1986」著者)

※時間・場所など詳細は後日ホームページなどでお知らせいたします。
※申込不要、参加無料(展示室内で開催の場合は、観覧券が必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。


崔洋一監督来訪 上映&トーク

《角川映画》で4本の作品を監督した崔洋一監督をお招きしてお話を伺います。

10月29日(土)
14:00 『友よ、静かに瞑れ』(1985)上映[103分]
15:45 崔洋一監督トーク「私の《角川映画》時代」
※上映をご覧になった方はそのままトークに参加できます(トークのみの参加もできます)。
会場:小ホール
定員:151名(各回入替制)
発券:地下1階受付
料金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円
/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーは無料


会場
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(7階)
(東京都中央区京橋 3-7-6)
会期
2016年7月26日(火)〜10月30日(日)
入場料
一般210円(100円)
大学生・シニア70円(40円)
高校生以下及び18歳未満、
障害者(付添者は原則1名まで)
MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料
*料金は常設の「NFCコレクションでみる 日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
休館日
月曜日および9月5日(月)〜9日(金)は休室です
開館時間
11:00-18:30(入室は18:00まで)
問い合わせ先
東京国立近代美術館フィルムセンター
Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
主催
東京国立近代美術館フィルムセンター
ウェブサイト
http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/kadokawa/
2016年 /relation/e_00036268.json l 10125551