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連続シンポジウム 分離派建築会誕生100年を考える 第1回「分離派」とは何か

最終更新日:2016年09月16日

「過去建築圏」からの分離を求めて東京大学を卒業する学生たちが分離派建築会を結成して、まもなく100年を迎える。この運動は、20世紀への世紀転換期ヨーロッパ美術界におけるアカデミズムからの分離運動に刺激されて、建築における芸術性の解放を目指した若者たちによる瑞々しい運動として、近代建築の歴史に刻まれている。本シンポジウムを起点とする一連の企画は、分離派建築会発足100年を見据えて、現代建築に通じる重大な岐路のひとつであったこの運動の実態と意味とを問い直すことを目的としている。その端緒として、今回は、ヨーロッパにおける分離派(Secession / Sezession)と日本の分離派建築会のあいだにある西洋と日本との距離、美術と建築との距離を問い、分離派建築会をめぐるコンテクストを探ることにする。それによって、近代建築運動が孕んでいた問題と可能性を再考する機会としたい。

(広報資料より)

連続シンポジウム 分離派建築会誕生100年を考える 第1回「分離派」とは何か

開会:加藤耕一(東京大学 准教授)
趣旨説明:河田智成(広島工業大学 教授)

第1部|美術界における分離派

池田祐子(京都国立近代美術館 主任研究員)
水沢 勉(神奈川県立近代美術館 館長)

第2部|分離派と建築

河田智成(広島工業大学 教授)
足立裕司(神戸大学 名誉教授)
コメント:福田晴虔(九州大学 名誉教授)

第3部|討論 「分離派」とは何か

足立裕司・池田祐子・河田智成・水沢勉
モデレーター:田所辰之助(日本大学 教授)

閉会:田路貴浩(京都大学 准教授)


会場
東京大学工学部1号館15号講義室
(東京都文京区本郷 7-3-1)
会期
2016年10月30日(日)13:00-17:30
入場料
無料(申込不要)
問い合わせ先
分離派100年研究会事務局 杉山
Mail:sugiyama@archi.kyoto-u.ac.jp
主催
分離派100年研究会
併催
東京大学所蔵分離派メンバー卒業設計図面など展示
※ 当日、会場エントランスにて「東大所蔵分離派メンバー卒業設計図面」の特別展示を行ないます