アートフラッシュニュース
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Perception Engineeringキックオフ──つなげる身体
最終更新日:2017年01月10日
テクノロジーを通じてダンスを生み出すYCAMの研究開発プロジェクト「Reactor for Awareness in Motion(RAM=ラム)」を発展させた新しいプロジェクト「Perception Engineering(パーセプション・エンジニアリング)」のキックオフイベントです。
Perception Engineeringは、RAMで得られた成果をダンス以外の分野にも展開していくもので、身体の動きにインタラクティブに反応する映像や音、振動などの刺激が、私たちの知覚や身体の動き、さらには人と人とのコミュニケーションにどのような変化をもらたらすのか、さまざまな専門家たちと共に研究を進めています。
今回のキックオフイベントでは、共同で研究をおこなっている研究者を招き、研究の過程をご紹介するとともに、研究成果の一部を展示やワークショップとして発表します。
タイムテーブル
13:00〜13:30|プレゼンテーション:RAMからPerception Engineeringへ
13:30〜15:00|プレゼンテーション:ビジュアルが生み出す超知覚と動き
YCAM × 笠原俊一
ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)の研究員・笠原俊一氏が進めている超知覚(Superception)は、コンピューターを用いて、個人が持つ知覚や感覚を接続・変容させる研究です。YCAMではSuperceptionとコラボレーションし、RAMシステムの効果の科学的な検証を試みました。具体的には、RAMシステムを用い、VR空間で自分の身体の動きを時間的・空間的に変調させることで、身体の軽さや重さなど物理的な感覚の変化を生み出す共同研究をしています。今回は、研究についてのプレゼンテーションと、体験型インスタレーションをご紹介します。
15:00〜15:20|休憩
15:20〜16:50|プレゼンテーション:距離感のビジュアリゼーション
YCAM × 熊谷晋一郎
脳性まひという自身の身体から出発した当事者研究を行っている熊谷晋一郎氏とYCAMの共同研究。一般に複数の人々が会話する際には、それぞれの人がお互いの「パーソナルスペース(なわばり)」を調整しながら、立ち位置を決めていると考えられています。自閉症スペクトラム(ASD)の診断基準では、コミュニケーションをおこなう際の言語的な要素、例えば、対人距離や動作のリズムなどが、定型発達者とは異なると言われていますが、実際には日常生活において、具体的にどのようなところが異なるのかほとんどわかっていません。このプロジェクトでは、パーソナルスペースのキーワードにこうした違いを分析しながら、人と人とのすれ違いの原因や、新しいコミュニケーションのスタイルを考えます。RAMシステムを応用して、自分や他者のパーソナルスペースを、視覚や触覚を通じて知ることで、どのような発見が得られるかをリサーチするプロジェクトです。
16:50〜19:00|パーソナルスペース再発見
YCAM × 砂連尾理
19:00〜20:00|ネットワーキング・レセプション
プロジェクトメンバーと交流するための機会です。
一般2000円・25歳以下1500円( 1ドリンク込み)
プログラムの詳細はウェブサイトをご覧ください
- 会場
- 山口情報芸術センター[YCAM]
(山口県山口市中園町7-7) - 会期
- 2017年1月21日(土) 13:00〜20:00
- 入場料
- 参加無料(要申込)
申込方法はウェブサイトをご覧ください - 主催
- 公益財団法人山口市文化振興財団
- ウェブサイト
- http://www.ycam.jp/events/2017/perception-engineering-kickoff/