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サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法(宇都宮美術館)

最終更新日:2018年05月14日

1907年(明治40)、パリに生まれたレイモン・サヴィニャックは、第二次世界大戦後のフランスのグラフィック・デザイン界を主導し、他の国・地域のデザイナーにも大きな影響を及ぼしたポスター作家です。
サヴィニャックは、パリ地域公共交通公団(STCRP。現・パリ交通公団)の図案画工を皮切りに、広告アニメーション映画工房の広告画家、戦前期の巨匠デザイナーであるA. M. カッサンドルのアシスタントなど、さまざまな実務経験を通じてデザインを学び、自主制作のポスター原画をこつこつと描きためながら、1950年代~1960年代にフリーランスのデザイナーとして大きく羽ばたきます。1982年(昭和57)にフランス北西部のトゥルーヴィル=シュル=メールへ自宅・アトリエを移すまでは、パリを拠点に活動を展開し、トゥルーヴィル転居後の晩年も、創作の泉をからすことなく、2002年(平成14)、94歳の生涯をまっとうしました。
サヴィニャックの作品は、「温かいユーモアに満ちたイラストレーション」を特徴とし、原画はもちろんのこと、日本を含む世界各国の企業・公共ポスターになっても、「フランスらしいエスプリの感覚」を大切にする制作態度を貫いています。よってサヴィニャックは、「フランスの国民的デザイナー」の名にふさわしい作家、としてよいでしょう。
本展覧会は、そんなサヴィニャックの長い業績と作品の魅力を、200点以上に及ぶ原画、ポスター、他の印刷物、関連資料などによって、幅広く紹介します。

ウェブサイト:http://savignac2018.jp/

展示風景

展示概要
会場
宇都宮美術館
(栃木県宇都宮市長岡町1077番地)
会期
2018年4月29日(日)~6月17日(日)
入場料
一般800(640)円
大学生・高校生600(480)円
中学生・小学生400(320)円
( )内は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料です。
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料です。
※毎月第3日曜日(5月20日、6月17日)は「家庭の日」です。高校生以下の方を含むご家族で来館された場合、企画展観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料となります。
開館時間
9:30~17:00(最終入場時間16:30)
主催
宇都宮美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
後援
在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
特別協力
パリ市
協力
日本航空、東日本旅客鉄道株式会社
特別協賛
大日本印刷
協賛
ライオン、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網、サントリーコミュニケーションズ株式会社

(企画協力:DNPアートコミュニケーションズ)
2018年 /relation/e_00044216.json l 10145717