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トーク「内藤正敏の世界」(東京都写真美術館「内藤正敏 異界出現」関連イベント)

最終更新日:2018年05月25日

このたび東京都写真美術館は、「内藤正敏 異界出現」展を開催します。本展は異色の写真家・内藤正敏の50年を超える軌跡をたどりご紹介します。作家は60年代の初期作品において、化学反応で生まれる現象を接写して生命の起源や宇宙の生成の姿を捉えました。その後、山形県・湯殿山麓での即身仏との出会いをきっかけに、60年代後半から80年代にかけて、主に東北地方で民間信仰の現場に取材した〈婆バクハツ!〉〈遠野物語〉など刺激的な写真シリーズを次々と発表しました。また作家は自らの写真に触発された民俗学研究も手がけ、東北と江戸・東京、科学と宗教といった異質なテーマを交差させ、日本文化の隠された思想体系を発見する研究論文をこれまでに多数発表してきました。90年代以降は、そうした研究と自身の想像力を融合させ、修験道の霊山における空間思想を解読するシリーズ〈神々の異界〉を手がけています。
「モノの本質を幻視できる呪具」である写真と、見えない世界を視るための「もう一つのカメラ」である民俗学を手段として、現世の向こう側に幻のように浮かび上がる「異界」を発見する人、内藤正敏。そのヴィジョンは、今日の私たちに大きな戦慄と深い洞察を与えてくれるはずです。本展は主な写真シリーズを通して、その50年を超える足跡をたどるとともに、その表現に通底する独自の世界観、生命観をとらえていきます。

ウェブサイトより)

※展覧会詳細はこちら

関連トーク「内藤正敏の世界」

2018年6月8日(金) 18:00~19:30

飯沢耕太郎(写真評論家)×松岡正剛(編集工学者)

2018年6月29日(金) 18:00~19:30

赤坂憲雄(民俗学者・学習院大学教授)


※当日午前10時より1階総合受付にて整理券を配布します。
※各回とも作家本人は出演しません。
※プログラムはやむを得ない事情で変更することがございます。あらかじめご了承ください。

会場
東京都写真美術館 1階スタジオ
(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
定員
各回50名
2018年 /relation/e_00044175.json l 10146230