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下村兼史生誕115周年 100年前にカワセミを撮った男・写真展

最終更新日:2018年09月19日

下村兼史(1903〜1967)は、日本における野鳥を主とした生物の写真の先駆者であり、日本最初の野鳥生態写真家と呼べる人物です。彼は、北は北千島から南は奄美大島、小笠原諸島を歴訪し、自然にあるがままの野生生物をレンズで記録することで野外鳥類学の研究発展に貢献し、日本の野鳥生態写真史の黎明期に多くの同輩、後進に影響を与えました。さらに、写真集の出版、鳥類図鑑や紀行エッセーの執筆、数々の受賞歴をほこる自然科学ドキュメンタリー映画の製作を通じて、野鳥や自然への関心を一般に広めました。

下村兼史の作品群は、記録する者の少なかった1920年代、30年代の里山、離島、原野など今日では変貌がいちじるしい自然環境や、そこに生息する野生生物を視覚的な記録に残しており、この半世紀ほど日本の自然環境が激変している中にあって、私たちに多くのものを語りかけてくれる、きわめて高い現代的意義を持つものと信じます。

さらに、劣悪な撮影条件のもとで扱いづらい機材を使って生み出された下村兼史の生態写真の数々は、時に詩情にあふれ、時に科学者の目を感じさせます。それらを目の当たりにすることは、利便性にすぐれた機材が選択に困るほどにあふれる現代にあって、写真表現とは何なのかをもういちど原点に立ち戻って考えさせてくれるきっかけになることでしょう。

ウェブサイトより)
会場
有楽町朝日ギャラリー
(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F)
会期
2018年9月21日(金)〜26日(水)
入場料
無料
開館時間
11:00〜19:00(最終日16:00まで)
ウェブサイト
http://www.yamashina.or.jp/hp/hyohon_tosho/shimomura_kenji/shashinten2018.html