2019年07月01日号
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アートフラッシュニュース

Exhibition/Performance「Shadow in the House」樗谿グランドアパート

最終更新日:2019年07月11日

大坪晶の写真作品《Shadow in the House》シリーズは、時代の変遷とともに所有者が入れ替わり、多層的な記憶を持つ家の室内空間を被写体としています。室内に残る歴史の記録であると同時に、ダンサーが動いた身体の軌跡を長時間露光撮影によって「おぼろげな影」として写し込むことで、何かの気配や人がそこにいた痕跡を想像させます。それは、複数の住人の記憶が多重露光的に重なり合い、もはや明確な像を結ぶことのできない記憶の忘却を指し示すとともに、それでもなお困難な想起へと開かれた通路でもあります。
大坪は近年、日本各地に現存する「接収住宅」(第二次世界大戦後のGHQによる占領期に、高級将校とその家族の住居として使用するため、強制的に接収された個人邸宅)を対象とし、精力的なリサーチと撮影を続けています。2018年8月には、今回の会場となる鳥取市内の「樗谿グランドアパート(旧佐々木邸)」にて、写真と映像作品を制作しました。
1930年に竣工した樗谿グランドアパートは、時代や所有者の変遷に伴って増改築が加えられ、和洋折衷や文化の混在とともに重層的な歴史を物語る建築です。今回のエキシビション/パフォーマンスでは、樗谿グランドアパートで撮影された写真・映像作品を、同じ建物の室内に重ねて投影するとともに、撮影に参加したダンサーの川瀬亜衣と古川友紀がパフォーマンスを行います。
また、リサーチしたアーカイブ資料やインタビューの音声なども配置し、複合的なインスタレーションを試みます。歴史的建築物の中で、少人数の観客と親密に向き合い、イメージやサウンド、身体表現を通して、場所の記憶が体感的に想起されるような貴重な機会となるでしょう。

(プレスリリースより)
会場
樗谿グランドアパート
(鳥取県鳥取市上町93−1)
会期
2019年7月14日(日):13:00-15:00 / 15:30-17:30 / 18:00-20:00
7月15日(月・祝):9:30-11:30
*各回10名まで、完全入れ替え制(予約不要)
入場料
1,000円
問い合わせ先
「Shadow in the House」プロジェクト実行委員会
Mail:shadowinthehouseproject@gmail.com
主催
「Shadow in the House」プロジェクト実行委員会
展示
大坪晶
パフォーマンス
川瀬亜衣、古川友紀
ウェブサイト
https://akiraotsubo.info/news/
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