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村田真「平成の美術ジャーナリスティック」表参道画廊
最終更新日:2019年08月22日
この春、初期からアトリエとしている横浜を訪ねた。大小の作品が飾られたアトリエの壁は、オリジナルな姿を見る事は出来ないくらい、びっしりと作品群で埋まっている。15年弱の間に何点描かれたのだろう。いくつかの系統に別れた作品群、それらのモチーフは、全て既成の絵画や美術作品のイメージから得ている。しかし模写ではない。オリジナルな絵画が複製となり、それを観る画家の視線は、幾重もの重層的なレイヤーとなって表現される。可視化された作品は、美術史への言及となり、多くの示唆を与えるものとなっている。
そういえば、研究者ではないのに、何と豊かな美術史を自身の体内引き出しに収めて、独自の思考で自由な表現(言葉で、絵画で)をしているかと感心する。それは80年代に出合った時から現在まで一貫して変わることはない。「とにかく描く事が好き」との作者の思いは何にも変えられない。本展では新作を含めて約50点の作品を、二部屋で展開する。鑑賞者もジャーナリスティックな視線で村田真の作品を覗くのを、作者は期待しているかも知れない。
竹下 都
関連イベント
レセプション:9月2日(月)17:30-19:30
アーティストトーク:9月7日(土)17:00-18:00 入場無料
展覧会概要
- 会場
- 表参道画廊+MUSEE F
(東京都渋谷区神宮前4-17-3 アーク・アトリウム B-02/03) - 会期
- 2019年9月2日(月)〜9月14日(土)
- 入場料
- 無料
- 休館日
- 日曜日
- 開館時間
- 12:00-19:00(最終日17:00まで)
- 問い合わせ先
- 表参道画廊
Tel/Fax:03-5775-2469
Mail:info@omotesando-garo.com - 企画
- 竹下 都+表参道画廊
- ウェブサイト
- http://www.omotesando-garo.com/link.19/murata.html