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長坂有希「木:これから起こるはずのことに出会うために/Trees: Audition for a Drama still to Happen」
最終更新日:2019年11月26日
長坂はこれまで、テキサス、ベルリン、フランクフルト、ロンドン、そして日本とさまざまな場所を移動しながら芸術活動を行い、彫刻、写真、映像、パフォーマンス、書籍など、多様な媒体を用いながら表現を続けてきました。
今回秋田での滞在制作で長坂は、江戸時代後期の紀行家、博物学者、そして本草家でもある菅江真澄と彼が描き残した「木」の図絵に着目し、「写す」という行為を介して、菅江真澄と彼が描いた木に接近しようと試みました。
写すという行為は、真澄が木に向けていた視線や姿勢を自身の中に取り入れ、描かれた木々について理解を深めるための行為であると同時に、印象や解釈の「ずれ」を生み出す可能性をはらむ行為でもあります。長坂は自身の視線や姿勢を揺るがせ、自らを危うい状況に置き、意識的に「ずれ」と向き合いながら作品制作を行うことで、これから起こるはずのことに出会うための空隙を開こうとします。
初日の11月16日(土)にはオープニングトークを開催。長坂の表現手法や菅江真澄の「木」に着想を得てからの制作過程などについて、長坂と服部浩之(インディペンデント・キュレーター、秋田公立美術大学准教授)がトークを繰り広げます。
本展は、2020年春に開催予定の「旅と記録と表現」をテーマにした展覧会「Arts & Routes -あわいをたどる旅-」に向けた経過発表の場でもあります。
関連イベント
オープニングトーク
長坂有希、服部浩之(インディペンデント・キュレーター、秋田公立美術大学准教授)
日時:11月16日(土)16:00-18:00
会場:BIYONG POINT(ビヨンポイント)
関連展覧会
ARTS & ROUTES —あわいをたどる旅—
会期:2020年4月25日(土)〜7月5日(日)
会場:秋田県内の美術館
*詳細は、2020年2月公開予定
展覧会概要
- 会場
- 秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(ビヨンポイント)
(秋田県秋田市八橋南1-1-3 CNA秋田ケーブルテレビ社屋内) - 会期
- 2019年11月16日(土)〜2020年1月12日(日)
- 入場料
- 無料
- 休館日
- 会期中、年末年始を除き無休(2019年12月29日〜2020年1月3日休館)
- 開館時間
- 9:00-18:00
- 問い合わせ先
- NPO法人アーツセンターあきた
Tel:018-888-8137
Mail:info@artscenter-akita.jp - 主催
- 秋田公立美術大学、NPO法人アーツセンターあきた
- ウェブサイト
- https://www.artscenter-akita.jp/archives/7084