アートフラッシュニュース
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アーガオによる即興のダンス・ワークショップ「日々を踊ろう|現れるものと消えゆくもの」
最終更新日:2020年02月07日
2月24日(月・振休)に、日本に滞在しているアーティストでダンサーのアーガオ(中国広州出身)による子どもと大人向けのダンスワークショップを、SHIBUYA PARCO 9Fクリエイティブスタジオ GAKUにて開催します。
精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点、「べてるの家」(北海道浦河町)に滞在し、当事者メンバーやソーシャルワーカーと一緒に生活し、時間を過ごしてきたアーガオは、メンバーとの日々の出会いをダンスで表現したり、懐かしい歌にのせて、即興の振り付けを行うワークショップを行い、芸術と精神医療、福祉の相互作用を生み出す試みを行いました。
アーガオはこれまでも、望郷の念や懐かしい想い出を主題に、さまざまな人々にインタビューを行い、子どもの頃に聴いた歌、消えゆく習慣などをダンスとして表現し、即興的な動きに社会的・文化的な背景や規律がいかに表れるか関心を寄せて来ました。べてるの家の滞在においても、個性豊かなメンバーと出会い対話を重ね、アーガオは「身体はさながらカメラのように記憶や物語を映し出すもの」だと言います。
今回のワークショップでは、「毎日ギターを弾くべてるの家のシンガー」、「毎日贈り物をくれる絵描き」など、アーガオの記憶に残る人々の日々の動きを共有しながら、参加者一人一人の身体の記憶がどのように「自己」を形成しているか、その発見を楽しむ即興のダンスを行います。
後半のミニトークでは、日本での滞在を通じた経験や新たな視点、べてるの家での交流の様子もご紹介します。アーガオの表現は、どのように福祉の場に新たな創造性をもたらし、アーガオ自身もまた、さまざまな当事者の身体表現から立ち現れる「心の声」や「精神」の表現力にどう突き動かされたのでしょうか。
アーティスト紹介
アーガオ | Er Gao(中国、広州出身)
ダンス、映像、インスタレーションなど、さまざまなメディアと実験的な手法を用いながらダンサー、 振付家として活動。2007年、自身のスタジオとしてErGao Dance Production Group(EDPG)を広州 に設立し、シアターダンス、ダンスフィルム、コミュニティでの創作と教育を中心に継続的な活動を 行っている。身体を最も重要なメディウムとして、中国国内における社会、文化的アイデンティティ、 ジェンダーなどの題目に触れる作品を生み出している。
http://www.ergaodance.cn/
- 会場
- PARCO 9F クリエイティブスタジオ GAKU
(東京都渋谷区宇田川町15-1) - 会期
- 2020年2月24日(月・振休)
- 入場料
- 子ども・学生無料 / 一般大人1,000円(付き添いの保護者を除く)
(2月10日に料金情報を修正) - 開館時間
- 13:00~16:00(12:30より受付)
- 問い合わせ先
- 特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
tel. 03-5489-7277 / fax. 03-3780-0266 - 主催
- 特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
- 対象・定員
- 小学4年生以上〜大人・20名(要事前予約)
- ウェブサイト(予約)
- http://www.a-i-t.net/ja/future_archives/2020/02/ergaodance-parco.php
- 協力
- 時代美術館、浦河べてるの家