2020年10月15日号
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アートフラッシュニュース

篠田千明新作オンライン・パフォーマンス公演 5×5×5本足の椅子

最終更新日:2020年09月18日

演劇作家・演出家の篠田千明による新作オンライン・パフォーマンス作品『5×5×5本足の椅子』を発表する公演です。

篠田は、これまで分野を越えたクリエイターとの共作を積極的に行い、演劇の拡張を試みる作品を多数発表してきました。今回発表する新作は、ダンサーであるアンナ・ハルプリンの『5本足の椅子』(1962年)のダンススコアをもとに、篠田が2014年に制作/発表したパフォーマンス作品『5×5 Legged Stool』をオンラインで展開するものです。半世紀以上前の作品に新しい解釈を与える、新たな価値を引き出そうとする本作は、「演劇とは何か」を問い続ける篠田の活動を体現する作品です。

今回発表する新作パフォーマンス作品『5×5×5本足の椅子』は、身体やスコア、スケッチ、テキストなど、戯曲ではないものから演劇を起こすシリーズ「四つの機劇」のひとつとして篠田が2014年に発表した『5×5 Legged Stool』を、オンラインでの実施に合わせて翻案したものです。

両作の下敷きになっているのは、ポストモダンダンスの旗手として知られるダンサーのアンナ・ハルプリンのダンス作品『5本足の椅子』(1962年)です。この作品には音楽における楽譜、演劇における戯曲に相当する「ダンススコア」が残されています。しかしそれは、出演者のステップや四肢のポジションなど身体のフォームの再現を目指す一般的なものとは異なり、5人の出演者がいつどこで何をするのかという活動の計画が記されているのが特徴です。『5×5 Legged Stool』では、原作に登場する5人の役を1人のダンサーが演じるように演出を施し、あらかじめ撮影されたダンサーの映像を舞台に重ね合わせることで、同じ時間軸で進行する5人の動きを表現しました。

新作は、公演会場をインターネット上に移すことで、演出と鑑賞体験を大幅にアップデートしたものです。別々の空間にいる複数のダンサーを撮影し、配信の過程でそれらの動きをコラージュするほか、ハルプリンに関するリサーチの成果を篠田自身によるレクチャー・パフォーマンス形式で観客に共有します。半世紀以上前に記されたダンススコアをもとに、身体の動き、およびそれを取り巻く状況を時間と空間の両面を拡張したかたちで展開する本作は、オンラインにおける劇場空間のあり方や、今日における新たな身体像を提示するでしょう。

メインビジュアル(デザイン):植田正

ウェブサイトより)

出品作家

篠田千明 | しのだ・ちはる
演劇作家/演出家/イベンター/観光ガイド

1982年東京生まれ。2004年に多摩美術大学の同級生と劇団「快快-FAIFAI-」を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。以後、バンコクを拠点としソロ活動を続ける。代表作には作曲家の安野太郎とのコラボレーションで製作されたポリフォニー演劇『アントン、猫、クリ』(2009年)、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園『ZOO』(2016年)などがある。2010年には、快快のメンバーとして演劇作品『Y時のはなし』をYCAMで上演。
「テキストからではないやり方でどのように劇を立ち上げるのか」を考える活動をしてきたが、最近キーワードにしているのが「劇のやめ方」である。やめ方の技術を考えることは、作家としてどう社会と関わるか、ということに直結していると考え、2020年は本番のないリハーサルシリーズを開始した。


開催概要

会場
インターネット(ビデオ会議システム)
会期
2020年11月22日(日)、23日(月・祝)
入場料
[チケット発売日]
9月5日(土)10:00~
[チケット料金]
前売(先着順) 一般:2,000円
any会員・特別割引:1,000 円
山口市民:無料
高校生以下(居住地不問):無料
※特別割引:シニア(65 歳以上)、障がい者 の方が対象
※当日券の販売はございません
※前売券は各公演日前日の20時まで販売
開館時間
15:00開演/14:45開場
問い合わせ先
山口情報芸術センター[YCAM]
Tel:083-901-2222/Fax:083-901-2216
E-mail:information@ycam.jp
主催
山口市、公益財団法人山口市文化振興財団
後援
山口市教育委員会
共同開発
YCAM InterLab
企画制作
山口情報芸術センター[YCAM]
ウェブサイト
https://www.ycam.jp/events/2020/the-5-by-5-by-5-legged-stool/


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