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藤田嗣治の戦争画に描かれたテーブルや直筆の書簡を特別展示中!

最終更新日:2020年11月26日

福岡市美術館で開催中の特別展「藤田嗣治と彼が愛した布たち」では、終戦以来、福岡では初めてとなる藤田嗣治の戦争画を展示しています。また、戦争画《神兵の救出到る》に描かれたテーブルを所蔵されている中村研一・琢二生家美術館のご厚意で、11月10日(火)よりテーブルの展示も行っています。藤田の盟友であった福岡県出身の画家・中村研一(1895~1967)が所蔵していたテーブルを気に入っていた藤田は、重要なモチーフとして描いています。あわせて、終戦直前・直後に、藤田が中村研一に宛てて書いた直筆の書簡6通も展示しています。藤田が親しい友人に心情を吐露した貴重な手紙です。

福岡市美術館「藤田嗣治と彼が愛した布たち」展覧会概要

近年ますます再評価の高まる画家、藤田嗣治(1886-1968)。彼が、生涯工芸品を愛したことはよく知られていますが、なかでも染織品や衣装ほど、絵のモティーフとして重要な役割を果たしてきたものはありません。むしろ、彼が描いた染織品こそが、パリでの人気を不動にし、節目の時期には、必ず染織品を描くことで新しい道を開こうとしたともいえます。本展は、描かれた染織品を通じて藤田の画業を検証する初の試みです。

藤田がパリで名声を勝ち得た1920年代の作品から、中南米旅行を経て日本に帰国していた時代の作品を中心に、画中に描かれた布や衣服について解き明かし、彼の画業に新しい光を当てます。特に日本滞在期の作品については、メゾン=アトリエ・フジタ所蔵の、藤田が愛蔵した染織品を作品とともに展示し、作品制作の秘密に迫ります。一方、画家として世に出る前から、布に並々ならぬ関心を寄せていた藤田は、布を集めるだけでなく、針仕事にも熱心であったことが知られています。本展ではここにも注目し、彼が収集した布や、自ら製作した衣服や小物を展示します。藤田のフランスでの生活、日本への思いを、彼の針仕事から読み解きます。

ウェブサイトより)

関連企画1

つきなみ講座スペシャル講演会
「藤田嗣治の戦争画《神兵の救出到る》を読み解く」を開催!

日時:12月6日(日)14:00-15:30
講師:岩永悦子(福岡市美術館 館長 運営部長)
会場:福岡市美術館1階ミュージアムホール
参加料:無料 ※定員150名、先着順


関連企画2

ドキュメンタリー番組「絵描きと戦争」(RKB毎日放送制作)を上映!
日時:12月6日(日)10:00-11:30
会場:福岡市美術館1階ミュージアムホール
参加料:無料 ※定員150名、先着順


会場
福岡市美術館
会期
2020年10月17日(土)~12月13日(日)
入場料
一般1,300円(1,200円)、高大生800円(700円) ※前売り券はありません。
※( )内は20名以上の団体、満65歳以上の割引料金。
休館日
月曜日
開館時間
午前9時30分~午後5時30分(入館は閉館の30分前まで)
問い合わせ先
福岡市美術館
092-714-6051
https://www.fukuoka-art-museum.jp/
参考URL
https://www.fukuoka-art-museum.jp/exhibition/fujita/