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ジャパン・ハウス 巡回企画展:窓学 窓は文明であり、文化である

最終更新日:2020年12月07日

一般財団法人 窓研究所一般財団法人 窓研究所が企画し、世界3都市を巡回する展覧会『Windowology: New Architectural Views from Japan 窓学 窓は文明であり、文化である』は、2020年10月24日(土)より、ハリウッドの中心に拠点を構え、日本文化の発信を行うジャパン・ハウス ロサンゼルスにて、オンラインによるバーチャルツアーを開始しました。バーチャルエキシビジョンでは、本展の展示ディレクター 五十嵐太郎氏とジャパン・ハウス ロサンゼルス館長 海部優子氏によるメッセージ、五十嵐太郎氏によるエクスクルーシブな展示解説などもお楽しみいただけます。

一般財団法人 窓研究所による「窓学」(Windowology)は、建築文化の発展を目的に、建築史家・建築批評家である五十嵐太郎氏監修のもと企画する学際的な研究プロジェクトで、ユニークな視点で窓の新たな可能性について探求しています。 窓を建築の一部としてだけではなく、人間の生活やふるまいに密接に関係しているものと捉え、様々な分野から“窓”を読み解くアプローチをしてきました。本展は、この日本発祥の「窓学」を紹介する絶好の機会になります。

「窓は建築において最も重要な要素の一つです。必要に応じて開閉し、外の世界と内の世界をつなぐ機能を持っています。窓は透明なガラスでできているので、外の世界と中の世界を見ることができますが、ガラス自体が物理的な盾のような役割を果たし、風雨や害から私たちを守ってくれます。」と、五十嵐太郎氏は語ります。 本展は、五十嵐太郎氏のディレクションのもと、建築模型、ドローイング、写真、映像、漫画、工芸品、環境統計、また、アーティスト 津田道子氏の新作などを展示します。

また、本展は、日本の窓にも焦点を当てています。日本の伝統的な建築は、柱と梁の間にある建具を取り除いたり、窓や網戸を開閉することで、室内外の空気を変化させることができます。一方、日本の茶室は、閉ざされた箱の中に様々な開口部を設けたものであり、日本の建築史の中でも特別な位置を占めています。本展では、現存する茶室としては最大の窓数をもつ茶室「擁翠亭」の原寸大模型も再現展示されます。

本展は、「窓学」の10周年を記念し、2017年、東京都港区のスパイラルで開催された「窓学展ー窓から見える世界ー」をベースに、過去から現代まで日本の建築に存在してきた窓の魅力を伝えることを目的に、海外での展覧会に向け再構成されたものです。


[Photo by Matthew Millman]

本展の構成について

10のテーマで構成されています。 「アートの窓」(Windows on Art)、「手仕事の窓」(Windows on Craft)、「環境の窓」(Windows on the Environment)、「ものがたりの窓」(Windows on Stories)、「掬月亭の窓」(Windows on Film)、「漫画の窓」(Windows on Manga)、「茶室の窓」(Windows on the Teahouse)、「現代住宅の窓」(Windows on How We Live Now)、「窓の動き」(Windows on Motion)、「窓の格言」(Windows on Words)

関連イヴェント

オンライントークセッション:新たな視点──窓が建築と社会に与える影響
スピーカー:五十嵐太郎、柳井隆
モデレーター:フィオナ・ウィルソン
日時:2020年12月8日(火)10:00-11:00 [ロサンゼルス現地時間 12月7日(月)17:00-18:00(PST)]
参加費:無料
言語:英語/日本語の同時通訳あり
お申し込み:https://japanhousela.swoogo.com/influence-of-windows

展覧会概要

会場
オンライン展示
会期
ジャパン・ハウス ロサンゼルス ウェブ サイトにて3Dバーチャルエキシビジョンを含むオンライン展示を開催中
問い合わせ先
「一般財団法人 窓研究所」PR 事務局(HOW INC.)
Tel:03-5414-6405/Fax:03-5414-6406
E-mail:pressrelease@how-pr.co.jp
主催
ジャパン・ハウス ロサンゼルス
企画制作
一般財団法人 窓研究所
ウェブサイト
https://www.japanhousela.com/exhibitions/windowology/