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林智子「虹の再織」

最終更新日:2021年04月21日

歴史的景観が広がる上賀茂地区に佇む瑞雲庵。この茶室や蔵、美しい前栽が残された邸宅を舞台に、美術家・林智子(1980-)の個展を開催します。
京都で染織を学んだ林は、これまで人と人との間に生まれる普遍的な感情をテーマに、時には先端的なテクノロジーを用いて、身体性を介在させた作品を発表してきました。国内外での制作を経て、京都に戻った林は、豊かな自然と古い歴史に触れ、それらとの交感によって生じる多様な関係性を手がかりに、自己の在り方に向き合うようになります。
本展で林は、祖父が遺した日記を辿りながら、現在も火山活動を続ける阿蘇山の熱現象観測、京都で絶滅が危惧される植物や植物園で咲く共進化を果たした花々、氷河期の生命を孕む深泥池、賀茂川の歴史を宿す石、彼女に影響を与える華厳思想を着想源に、写真やテキスタイル、フレグランスやインタラクティヴ作品によるインスタレーションなどの新作を展示し、悠久の自然のなかで明滅する生命の律動、人間の営為や創造的行為について思考します。
かつて詩人のジョン・キーツは、ニュートンが光のスペクトルを発見したことに対して、虹をほどいて、ばらばらにし、詩情とその美しさを失わせたと嘆きました。このほどかれた虹を再び織ることはできないでしょうか。林は自然、科学、芸術、思想など多様な領域を独自の視点で再編し、それらをコズミックな織物として提示することを試みます。
新しい虹が表れた時、あなたは世界とどのような関係をむすぶのでしょうか。

写真:林智子 参考作品(2021)

ウェブサイトより)

関連イベント

アーティストトーク&セッション
日時:5月1日(土)14:00-15:30
出演:林智子(本展作家)×原久子(アート・プロデューサー、大阪電気通信大学教授)

トークセッション
日時:5月22日(土)14:00-15:30
出演:林智子(本展作家)×稲賀繁美(比較文化学研究者、京都精華大学 国際文化学部 教授)

フレグランス・ワークショップ
日時:5月29日(土)14:00-15:30
出演:近藤智裕(パフューマー、塩野香料株式会社)
対象:5歳以上
定員:10名(要事前申込)
参加費:1,000円(材料費)

​クロージングトーク
日時:5月30日(日)14:00-15:30
出演:林智子(本展作家)×芦田彩葵(本展キュレーター)

​​クロージングパフォーマンス
5月30日(日)18:00-
出演:武田真彦&江島和臣(サウンドアーティスト・ユニット)
定員:20名(要事前申込)
参加費:1,000円(フィンガーフード、ドリンク付き)

他、関連プログラム多数
*詳細はウェブサイトをご確認ください。

申込方法

関連プログラムは予約フォームよりお申し込みください。
*特に記載がないプログラムは、参加費無料、会場は全て瑞雲庵。
*プログラム詳細や申込方法についてはHPをご確認ください。
*都合による開催日時や内容が変更となる場合があります。
*プログラム開催中、一部展示作品をご覧いただけない場合があります。

展覧会概要

会場
瑞雲庵
(京都市北区上賀茂南大路町62-1)
会期
2021年5月1日(土)-5月30日(日)
入場料
無料
休館日
火・水・木
*5/4(火・祝)、5/5(水・祝)は開場
開館時間
10:00-18:00
*月・金・土・日・祝
問い合わせ先
E-mail:reweavingtherainbow@gmail.com
URL:https://www.tomokohayashi-reweavingtherainbow.com
主催
「林智子 Reweaving the rainbow」展実行委員会
助成
公益財団法人西枝財団
公益財団法人全国税理士共栄会文化財団
特別協賛
塩野香料株式会社
協力
京都府立植物園、京都大学火山研究センター、 京都大学防災研究所、京都大学理学研究科 測地学研究室、深泥池水生生物研究会、公益財団法人京都市都市緑化協会、ハムズオフィス、京都精華大学芸術学部芸術研究科、京都芸術大学アートプロデュース学科、神戸大学美術史研究室