アートフラッシュニュース
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Slow Culture
最終更新日:2021年06月16日
80年代後半から90年代前半生まれのアーティストを特集し、描き手の身体とダイレクトに結びついた物質的な実践としての「絵」に焦点を当てます。
誰もが写真や映像を撮影し、大量の画像データとして即時に共有することが当たり前となったスピーディな現代において、画材を手にして描くことや、その表現を鑑賞することの意味や可能性は、デジタル化の加速に比例するかのように、増幅と変容を続けているのかもしれません。
本展では、新進のアーティスト12名による、近作と新作を含むおよそ40点の作品を展示。彼らの実践を辿りながら、現代の絵とその周辺に光を当てます。日常における切実なテーマや、ユースカルチャーの影響などを発想の元に描き出された作品を通して、生と死、公と私、循環、流動的なアイデンティティなどにまつわる、現代のビジョンの一端を多様なイメージで紹介します。
また、VRや3DCGなどを用いてデジタル特有の概念と交差する創作アプローチを取り上げながら、デジタル文化の浸透にともなって進化を遂げる、現代の新しい感覚による描画表現の可能性についても着目します。
パンデミックの時代を経て、フィジカルの体験とオンラインを結びつけることが求められるようになりました。日常における仮想と現実の往還はこれまで以上に活発となり、私たちの身体感覚や知覚にも影響をもたらし続けています。表現活動をめぐる新たな手段や解釈が生まれるだけでなく、従来の芸術作品や手法に対する型にはまった見方や価値観にも創造的な変化が起こっています。そのような今日のリアリティの中で、改めて「絵」とは何かを考えます。
展覧会概要
参加作家
磯村暖、皆藤齋、川田知志、木村翔馬、谷原菜摘子、谷本真理、永井麻友佳、NAZE、堀奏太郎、松平莉奈、渡辺千明、𠮷田桃子
- 会場
- 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
- 会期
- 2021年6月19日(土)〜8月15日(日)
- 入場料
- 無料
- 休館日
- 月曜日(*8/9は開館、翌8/10閉館)
- 開館時間
- 11:00-19:00
- 問い合わせ先
- 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
TEL:075-253-1509 - 主催
- 京都市立芸術大学
- ウェブサイト
- https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2021/6429/