アートフラッシュニュース
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TOKAS Project Vol. 4「道と根 Routes/Roots」
最終更新日:2021年07月29日
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では2011年に友好都市提携を結ぶベルリン市と東京都の間で、双方向にクリエーターを招聘・派遣する文化交流事業「二国間交流事業プログラム」を開始し、ベルリンのクンストラウム・クロイツベルク/ベタニエンでの滞在制作の機会を提供してきました。
本展では、TOKASとクンストラウム・クロイツベルク/ベタニエンとの交流10周年、ならびに日独交流160周年を記念してベルリンを拠点に制作活動を行うアーティストを紹介します。 他国の都市に比べ、社会構造的にアーティストが生活しやすく、また、芸術活動のコミュニティが成り立ちやすい環境にあるベルリンには、世界中からアーティストが集まって活動しています。
本展で紹介する杉藤良江、武田竜真、シンゴ・ヨシダも、数年来ベルリンに拠点を移し、言語も文化も異なる環境に対応しながら、ヨーロッパならではの歴史性や多様性などについて、多角的な視座を持って制作に取り組んでいます。彼らは、ドイツ在住の日本人アーティストを対象としたTOKASの滞在制作プログラムに参加し、クンストラウム・クロイツベルク/ベタニエンを発表の場として活用しながら、これまで自身が培ってきたネットワークを活かした活動や交流を通じて、各々の知見を広げました。 今年、奇しくも3名のアーティストはそれぞれ別の理由でベルリンを一時的に離れ、再び故郷とは異なる土地での生活を始め、制作を進めることになりました。
本展では彼らが着目する伝説や伝統、文化などをテーマとした作品を紹介するとともに、過去にTOKASで滞在制作を行い、現在ドイツを拠点とするマーティン・エブナー、ヨアヒム・フライシャー、ステファニー・ガウスがユニークな視点で日本を捉えた映像作品も上映します。
ある場所へ辿り着くための道程と、その土地に根差し、痕跡を残していくこと。そして次の場所への道筋を描いて軽やかに旅立っていくこと。 本展では、彼らの作品をとおして、その長い旅程の積み重ねを経て形成された土壌と、そこから芽吹いてきたカルチャーを示します。
*2021年3月をもってTOKASは、ベタニエンでの活動に一旦区切りをつけることとなりましたが、今後もドイツとの交流事業を継続する予定です。
展覧会概要
- 会場
- トーキョーアーツアンドスペース本郷
(東京都文京区本郷2-4-16) - 会期
- 2021年8月21日(土)〜10月3日(日)
- 入場料
- 無料
- 休館日
- 8/23、9/6、9/13、9/21、9/27
- 開館時間
- 11:00-19:00
- 問い合わせ先
- トーキョーアーツアンドスペース 本郷
TEL:03-5689-5331/FAX:03-5689-7501 - 主催
- 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース
- 後援
- ドイツ連邦共和国大使館、ゲーテ・インスティトゥート東京
- ウェブサイト
- https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2021/20210821-7052.html