アートフラッシュニュース

見ることや聴くことは、受け取る人がいて初めてそこに現れるという意味で、その人が語ることでもあります。物事を受け取り表現する方法は、ひとつではありません。視覚を使わずに見る人、手話を使って話す人がいるように、人の身体の数だけ、“語り” はさまざまに存在します。それは、限られた人の特殊な方法ではなく、本当は誰もが持っている、自分と異なる他者や物事とともに生きるための能力と言えるでしょう。

この一年半ほどの間、未知の世界に偶然足を踏み入れることや他人と肩を並べる時間が減ったことは、私たちの身体を大きく変容させました。この展覧会では、そこにないものを自分の経験として受け取り、表現するさまざまな試みを描いた作品を扱います。それらの作品を通して、訪れる人の想像する力を借りて、鑑賞することがそれぞれの独自の体験として立ち上がる場をつくります。情報が溢れるからこそ貧しくなっていた、さまざまな語りのあり方と、その語りを紡ぎ出す身体を想像する展覧会です。

関連イベント

ギャラリートーク

日時｜2021年10月10日（日）14:00～（30分程度）
＊11月及び12月も開催予定です。
会場｜東京都渋谷公園通りギャラリー
＊入場料無料　＊事前予約不要。開始時間10分前より受付いたします。（集合場所：展示室受付）＊手話通訳付き

アーティストトーク

日時｜会期中にオンラインにて公開予定。
会場｜オンライン配信
出演｜小島美羽／百瀬文
＊入場料無料

アーティストパフォーマンス

日時｜会期中に展覧会会場にて開催予定。
会場｜東京都渋谷公園通りギャラリー　展示室１
＊入場料無料

展覧会概要