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Drawings – Plurality
最終更新日:2022年01月13日
「ドローイングとは何か?」という根源的な問いをテーマとした、鈴木ヒラク/村山悟郎/やんツーの3名による展覧会"Drawings - Plurality"を開催します。
Draw(引っ張る)という動詞は、Lines(線)について探求する社会人類学者ティム・インゴルドが指摘したように、もともと「糸の操作」と「軌跡の刻印」といった手の行為を指しています。先史時代の洞窟壁画から現代のアートに至るまで、人類にとって新たに線を生成したり、線の軌跡を見いだすというドローイング行為は、普遍的かつ多様なものとして連綿と続いています。
また、特に2000年代以降の西欧ではドローイングの再定義・再評価が進み、今や単に下描きや紙への素描という意味を超え、それ自体がコンテンポラリー・ドローイングというアートのジャンルとして成熟しつつあります。
アメリカのThe Drawing CenterやイギリスのDrawing Roomといった専門の美術館の活動が活発化し、各地で展覧会の開催や様々な書籍の刊行、そしてドローイングに特化したアートフェアも数多く行われています。 日本のシーンは、未だそうした欧米の動向との連続性が乏しいとも言えます。
しかし、東洋に根付く自然界の線に対する感受性や、ハイアートとストリートの混交などの文化的背景をベースとして、新たなドローイングを表現するアーティストが増えてきている現状も、またあります。
今回、このような時代状況も踏まえ、現代の日本においてラディカルなアプローチでドローイングの可能性に向き合う3名のアーティストを紹介します。
パンデミックと共に生きるこの宇宙時代に、人間中心主義から脱した場所で独自に線を生成していく3名のアーティストたちの実践から、私たちはどのような意味や感覚を見いだすのでしょうか。
展覧会概要
- 会場
- PARCO MUSEUM TOKYO
(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ4F) - 会期
- 2022年1月21日(金)~2月7日(月)
- 入場料
- 一般=300円、小学生以下無料
- 開館時間
- 11:00〜20:00(入場は閉場の30分前まで)
*21日はオープニングイベントのため16:00閉場
*最終日は18時閉場 - 問い合わせ先
- PARCO MUSEUM TOKYO
03-6455-2697 - 主催
- パルコ
- 参加アーティスト
- 鈴木ヒラク、村山悟郎、やんツー
- ウェブサイト
- https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=903/