アートフラッシュニュース
最新の情報は、各施設の公式ホームページなどでご確認ください。
第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後 AFTER THE SPECTACLE」
最終更新日:2022年02月03日
恵比寿映像祭は、平成21(2009)年の第1回開催以来、年に一度恵比寿の地で、展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的に行なってきた映像とアートの国際フェスティヴァルです。映像分野における創造活動の活性化と、映像表現やメディアの発展をいかに育み、継承していくかという課題について広く共有する場となることを目指してきました。
本フェスティヴァルのロゴはそうした背景ももとに、映像をめぐって、ひとつではない答えをみんなで探していこう!という基本姿勢を、オープンなフレームとしてのカッコに託しました。映像というカッコにあえて入れてみることで、はじめて見えてくるものがあるはず――何かを限定するためではなく、いろんなものを出し入れして、よく見てみるためのカッコです。
第14回テーマについて スペクタクル後|AFTER THE SPECTACLE
誰もが経験したことのないパンデミックによって、私たちの日常は大きく変化しました。その中においても、映像はより身近なメディアとして浸透し、社会、政治、経済、文化の変化を映し出すツールのひとつになっています。とりわけ、ソーシャルメディア上のコミュニケーションによって、誰もが複層的な次元で映像体験が可能となった現代は、祝祭的イヴェントから、災害や戦争などの出来事まで、いかなる情報も、一大スペクタクルに見える時代です。
スペクタクルという言葉は、風景や光景という意味のほかに、しばしば壮大な見世物という意味で使われています。その語源、ラテン語のspectaculum(スペクタクラム)には、光学的な意味と同時に、地震や火山噴火などの天変地異などが含まれていました。19世紀になると、近代国家の誕生とともに、博覧会、写真、映画のなかで、それまでの天変地異は、壮大な風景や見世物として視覚的に再現され、人々に受容されていきます。
第14回恵比寿映像祭では、「スペクタクル後」をテーマに19~20世紀にかけての博覧会や映画の歴史から現代にいたるイメージおよび映像表現について考察します。現代作家による展示や上映、イヴェントに加え、小原真史氏をゲスト・キュレーターに迎えた博覧会関連資料と当館コレクションによる企画や、気鋭の映像作家・遠藤麻衣子によるオンライン映画プロジェクト、さまざまな作品との出会いを拡げる教育普及プログラムなどの新たな構成によって、映像体験の可能性を探っていきます。
参加アーティスト
モタレブ・ラハマン・アカシュ、バララムJ、トーマス・エジソン、アンダース・エドストローム、遠藤麻衣子、藤幡正樹、ビー・ガン、マリーヘ・ゴラームザーデ、原彰吾、ひらのりょう、平瀬ミキ、池添俊、メー・アーダードン・インカワニット(ゲスト・プログラマー)、石原海、石川直樹(ゲスト・スピーカー)、石川亮、伊藤瑞希、伊藤有壱(ゲスト・スピーカー)、チャン・サンウク、シャンバウィ・カウル、川添彩、ショキール・コリコヴ、小原真史 (ゲスト・キュレーター)、ラウラ・リヴェラーニ、リュミエール兄弟(オーギュスト・リュミエール&ルイ・リュミエール)、三田村光土里、中嶋興(ゲスト・スピーカー)、中谷礼仁(ゲスト・スピーカー)、小田香、ジュアニータ・オンサーガ、オースミユーカ、パンタグラフ、フレディ゠ナドルニィ・プストシュキン、リアル・リザルディ、ジュリアン・ロス (ゲスト・プログラマー)、斎藤英理、佐野真由子(ゲスト・スピーカー)、佐々木友輔、佐藤朋子、澤田直(ゲスト・スピーカー)、レミ・スコシマロ(ゲスト・スピーカー)、関根摩耶(ゲスト・スピーカー)、清水裕 (ゲスト・プログラマー)、副島しのぶ、空音央、プリム・スラパックピンヨー、パッタマー・ホームロート、アノーチャ・スウィチャーゴーンポン、パトムポン・モン・テートプラティープ、トヨダヒトシ、チューン・ミン・クイ、アマリア・ウルマン、usaginingen、渡部敏哉 (ゲスト・スピーカー)、カーティス・ウィンター、WOW、山田亜樹 (ゲスト・プログラマー)、山本圭将(ゲスト・スピーカー)、山谷佑介、矢野ほなみ、サムソン・ヤン
開催プログラム
詳細は公式サイトをご覧ください。
開催概要
- 会場
- 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
- 会期
- 2022年2月4日(金)~2月20日(日)
- 入場料
- 無料
*3階展示室、定員制のプログラム(上映、イヴェントなど)、一部のオンラインプログラムは有料 - 休館日
- 月曜日
- 開館時間
- 10:00~20:00 (最終日は18:00)*入館は閉館の30分前まで
- 問い合わせ先
- 東京都写真美術館
TEL:03-3280-0099 - 主催
- 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館・ アーツカウンシル東京、日本経済新聞社
- ウェブサイト
- https://www.yebizo.com/jp/